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「閉鎖病棟 それぞれの朝」 [映画]

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〔2019年/日本〕


死刑を執行されるも、
死にきれず、
長野県の精神科病院に収容された秀丸(笑福亭鶴瓶)。


幻聴に悩まされ、
入院しているチュウさん(綾野剛)。


ある日、突然、
口をきかず、学校に行かなくなったと、
母親に連れてこられた由紀(小松菜奈)。


行き場のない3人は、
この病院で心を通わせるようになるが、
そんなある日、
衝撃的な事件が起こる・・・。





試写会で観た。


小松菜奈さんが演じた由紀の運命が、
可哀想で可哀想で、
言葉では言い表せないくらい、辛い。


なんでこの子がこんな目に遭わねばならないのか。
激しい憤りを覚える。
怒りで体が震える。


それから、
精神病だからと、
何をしてもいいのか、
その部分にも許せない思いが募る。


少し前にも、
別の映画の感想で書いたけれど、
やっぱり、この世の中には、
死を以ってしてしか、
問題が解決しない人間がいると思う。
そんな考え、間違っていると言われるかもしれない。
でも、私はそう思うし、
何を言われても、その考えは、多分一生変わらない。


鶴瓶さんの演技が素晴らしい。
やっぱりこの人って、凄い人なんだと、
今回、本気で思った。


綾野剛・小松菜奈の若手もいいし、
それから、
精神科病院という、
ある種、特殊な、
閉鎖的な空間で暮らす、人々の様子も、
見応えがあった。


原作は、帚木蓬生さん。
読んでみたい気もするけど、
読んだら、途中、かなり落ち込む気がする。


評価 ★★★★☆

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