SSブログ

「悪魔祓い、聖なる儀式」 [映画]

akumabarai.jpg
〔2016年/イタリア〕


試写会で観た。


悪魔祓いで有名な、
イタリア・シチリア島のカタルド神父。
この神父の教会での様子に密着した、
ドキュメンタリー映画。


最初から茶化してはいけないけど、
「悪魔」のいる国はいいなぁと、思ってしまう(笑)。


映画の最初の方で、
小学生くらいの男の子を連れた両親が、
カタルド神父に、
なにやら訴える。


「この子は、学校の先生に暴言を吐き、
 唾を吐きかける。
 悪魔が憑りついているに違いありません」と。


もし日本で、そのような子供がいたとしたら、
親の躾を問題視するか、
脳や精神に、何か病を抱えているのかも、と
そちらの心配をするだろう。
悪魔云々なんて、親が言うとは思えないし、
本気で言っている親がいるとしたら、
まず親の方から、検査を勧められる・・・ような気がする。


他の人たちも似たり寄ったり。
恋人に暴力を振るってしまうのも、悪魔のせい。
人生が上手くいかないのも、悪魔のせい。


もちろん、神父が話を聞いてくれて、
悪魔祓いをして、
それでスッキリするなら、
悪い事とは思わない。
ある種の、カウンセリングみたいなものだろう。


ただ、観ていて、
一部、悪魔祓いより、
本気で病院に行った方がいいのではと
思う人がいる。
私も専門家ではないので、
余計なお世話なんだろうけど。


映画は、ひたすら神父を追い、
ナレーションは一度も入らない。


この、ナレーションが入らないという部分が、
日本人にはとっつきにくいかも。
西洋人のように、
悪魔祓いについて肌で理解できないので
解説が入らない映像を
ただ見せられているのは辛い。


これがNHKのドキュメンタリーだったら、
日本人好みの映像に
仕上がるんだろうなぁ(笑)。





今回の試写会は、
劇場ではなく、
ライブハウスで開催されました。
私は、そのような形での試写は初めての体験なので、
とても面白く、珍しく、楽しく感じました。


私は、劇場で飲食をするのは
あまり好きではないと、
何度か書いた事があるのですが、


今回のように、きちんとテーブルがあるなら、
軽食を食べながら映画を観るというスタイルも
悪くなかったです。


もちろん、音を立てたり、
お喋りしたり、ケータイを見る、鳴らす、
などの行為は、
今まで同様、御法度ではありますが。


私は、隅っこの、
ゆったりとしたソファー席を選んだのですが、
自宅で観ているように心地良かったです。


評価 ★★★☆☆

nice!(71)  コメント(14) 
共通テーマ:映画