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「アウトレイジ 最終章」 [映画]

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〔2017年/日本〕


日本の二大ヤクザ勢力、
関東山王会と、関西花菱会の抗争後、
韓国に渡った、
大友組の組長・大友(ビートたけし)。
彼は、フィクサー・張の下、
済州島の歓楽街を仕切っている。


ある日、
来韓していた花菱会の幹部・花田(ピエール瀧)が、
デリヘル嬢を殴ったせいで、
大友は彼を脅し、
大金を要求する。


花田が後始末を舎弟に任せると、
舎弟は、張の若い衆を殺してしまう。
それが引き金となり、
張のグループと花菱会は
一触即発状態に。


また、花菱会は、
内部でも揉めていた。
娘婿で、元証券会社社員・野村(大杉漣)が、
会長の座に収まり、
そんな野村に、古参の若頭・西野(西田敏行)は、
激しい敵意を燃やしているのだ・・・。





北野武監督の、
「アウトレイジ」シリーズ、
3作目にして最終章。


いきなり、舞台が韓国で始まる。
何で韓国?と思うが、
北野武演じる、主人公・大友が、
韓国の歓楽街で、
風俗店を営んでいる事が分かってくる。


そこで、客としてやって来て、
トラブルを起こすピエール瀧に笑える。


風俗嬢に暴力を振るったと、
大友を怒らせるピエール瀧だけど、
暴力を振るった理由ってのが、
「女の子たちが、思う通りのプレイをしてくれない」だと(笑)。


で、そのプレイでの、
ピエール瀧の役割ってのが、
「そ、そっち!?」って。
(意味分かりませんよね(笑))


その辺り、
さすが北野武。
大筋とは全く関係ないけど、
変なところで感心してしまう。


ピエール瀧の殺され方も、うわーって。
あんな死に方したくないよ。


大杉漣も気に入った。


彼は、元は普通のサラリーマンだったのに、
今は、ヤクザの会長に収まっている。
定年後の再就職先が、
何かと話題になる今の世の中だけど、
ヤクザに幹部になるってのは、どうなのよ(笑)。


しかも、彼、
めっちゃ威張ってる。
昨日までサラリーマンだった男が、
いきなり入り込んできて、
あんなに威張られたんじゃ、
そりゃあ、古参の組員が面白くないのも
仕方あるまい。
揉め事も起こるってもんだ。


彼は、組長の娘婿って事だけど、
いつ、婿の座に収まったんだろう。
若いころ組長の娘を嫁にもらったまま、
サラリーマンをしていたのか、
最近、結婚したのか。
その辺のところは分からない。


もっと他に、
書くことがあるだろうって感じだけど、
ヤクザ同士の大きな抗争より、
私は、そういった、
チマチマした部分を見るのが好きで(笑)。
人間が小さいんだと思う。


ラストは、
北野武らしい、落とし前のつけ方。


評価 ★★★☆☆

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