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「雪の降る街に」 [映画]

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〔1962年/日本〕


秋田県の豪雪地帯のある村に、
プロ野球選手の辺見(大瀬康一)が、
妹の久美子を伴ってやって来た。
温泉で、辺見の肩を治す事と、
村の高校生で、
プロ入りが期待される信夫の腕前を見にきたのではないかとの、
噂が広がる。


辺見と久美子が、
造り酒屋をする信夫の家に、
酒造りの見学をしに来た。
久美子はそこで、
信夫の兄・一郎(山崎努)に心惹かれるものを感じる。


一郎はスキーの選手だったが、
怪我をし、足が不自由。
そのせいで偏屈になっているが、
久美子には心を開く。


信夫は信夫で、年上の久美子に、
うっすらとした恋心を抱く。
しかし、一郎と久美子が親しくなっているのを知り、
ショックを受ける。


信夫は自棄になり、
霧が濃くなった山にスキーで入り、
怪我をしてしまう。
帰ってこない信夫に、
村は大騒ぎとなり、
一郎は信夫を探しに飛び出してゆくが・・・。





何、これ。
救いようのない映画。
なんでこのような作品を作ったんだろう。
ラストなんか、もう、
帰りの足取りが重くなるような終わり。


そもそも、
この映画を観にいったのは、
川口浩様の新作だからって理由。


いや、毎度書くけど、
新作なわけない。
私が勝手に、
私が初めて観る浩様の映画は全て
新作と呼んでるだけで。


で、浩様は、
映画の一番最初に登場するので
これは期待できると思ったのだけれど、
その後、殆どお姿を見せる事はなく、
映画全体で、トータル2分ほどの出演であった。
ゲスト出演にもほどがある(笑)。


そもそも、浩様の役が、
一体何だったのかも、
私には分からなかった。
教師なのか、
野球部のコーチなのか、
その両方なのか。


この映画が公開された1962年、
浩様は7本の映画に出ているようなので、
忙しかったんだろうなぁ。


あー、浩様の事だけで、
原稿用紙が終わってしまう(笑)。


とにかく、最初にも書いたけど、
ロクな事が起こらない。
それもこれも、
辺見と久美子が村に来た事が
発端なような気もするけど、
でも、悪い事って、
誰か一人が100:0で責任があるという事は殆どないと、
私はよく思う。


みんなが少しずつ、
不注意で、
考え無しで、
無神経で、
我儘で、
そんなこんなが絡みあって、
結末がある。


ただ、一つ、言えるのは、
辺見と久美子は東京に帰っちゃえば
それでいいけど、
村の人たちはどうなるの?って事。


評価 ★★★☆☆

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