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「ミスター・ジャイアンツ 勝利の旗」 [映画]

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〔1964年/日本〕


読売巨人軍のスター選手・長嶋茂雄は、
箱根にこもり、
ひたすらトレーニングに明け暮れていた。
今年こそ、三冠王を勝ち取るために。


ペナントレースが開幕し、
世間は、野球の話題で持ち切り。
ハイヤーの運転手・戸部(伴淳三郎)は、
巨人命の男。
妻(沢村貞子)、娘(大空眞弓)、そして小学生の息子まで巻き込んで、
応援に余念がない。


女手一つで息子を育てる和枝(千石規子)は、
怪我をして、プロ野球への道を断念した息子が
グレかかっているのを心配している。


長嶋は絶好調だったが、
シーズン半ば、
彼にサインをもらいにきたファンの少年が、
交通事故で死んだと知り、
ショックのあまりスランプに陥ってしまう。


さらに、デッドボールで、
左手薬指に裂傷を負い、
しばらくの間、試合に出られなくなり・・・。





浪越徳次郎先生の「愛の三分間指圧」に続く、

http://aomikamica.blog.so-net.ne.jp/2017-10-27
ド素人主演映画シリーズ第二弾。


・・・って、そんなシリーズないよ、って(笑)。
私が勝手に名付けてしまいました。


この映画は凄い。
多分、珍品な気がする。


なぜなら、浪越先生の映画は、
あくまでもハウツーもので、
先生は最後まで自然体のままだったけど、
これは、違うのよ。
あの、長嶋茂雄さんを筆頭に、
王貞治さんや、
他にも、当時、巨人軍の大スターだったであろう
選手の皆様、
広岡達郎さん、藤田元司さん、
国松彰さん、柴田勲さん、
川上哲治さん
(お顔と名前が一致しないので解説丸写し(笑))
らが、俳優みたいに演技しちゃうのよ。


当然、全員、セリフは棒読み、
動きはぎこちなく、
そういう意味で、
面白いったらありゃしない(笑)。


そして、そんなド素人演技を、
豪華すぎる俳優陣が
カバーしてくれるってのが、
また凄い。


粗筋に書いた以外にも
フランキー堺さん、
淡島千景さん、池内淳子さん、
仲代達矢さん、宝田明さん、
三木のり平さん、香川京子さんなどなど、
これでもかってくらいの大スターのオンパレード。


淡路恵子さんが、
実生活でも夫のビンボー・ダナオさんと
夫婦役で出ていて、驚いた。
このお二人の事は、
私は話にしか聞いた事がなくて、
ツーショットを見たのは多分はじめてだったから。


このような企画、
おそらく今では有り得ない気がする。
実在するスポーツ選手が、
ドキュメンタリーではなく、
ゲスト出演でもなく、
主役で映画に出るなんて。


このころの巨人ファンの方には、
夢のような映画なのではないでしょうか。


評価 ★★★☆☆

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