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「ゲット・アウト」 [映画]

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〔2017年/アメリカ〕


黒人のクリス(ダニエル・カルーヤ)と、
白人のローズ(アリソン・ウィリアムズ)は恋人同士。
クリスは、ローズの実家に向かう途中、
自分が黒人である事で、
ローズの両親から交際を反対されるのでは、と、
気にしているが、
ローズは、そんな心配は不要だと言う。


ローズの実家で、
歓待されたクリスだが、
2人の使用人が、黒人である事に、
違和感を覚える。


クリスが喫煙者だと知った、
ローズの母親は、
自分の催眠術で煙草を止めさせてあげると言ったが、
彼は断る。
しかし、深夜、母親と2人きりになった時、
いつの間にか、催眠術をかけられてしまう。


翌日、ローズの亡くなった祖父を讃えるパーティが
行われるが、
出席者は白人ばかり。
疎外感を覚えたクリスだったが、
たった一人、若い黒人男性の招待客を見つける。
しかし、何か変だ。


この家も、家族も、何かがおかしい。
クリスはローズに、
すぐにここを出ようと提案するが・・・。





11月4日、御徒町に、
TOHOシネマズ上野がオープンしました。

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上野に映画館ができると知った時から、
その日をとても楽しみにしていましたので、
早速、
8日のレディースデイに、出掛けてきました。

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真新しい劇場は、気持ちよく、
スクリーンも、とても大きい。
何より、これから映画を観る時、
劇場の候補が一つ増えた事をとても嬉しく思います。


で、初「TOHOシネマズ上野」で観たのが、
このホラー映画、「ゲット・アウト」。


初めての劇場でホラーってどうなのよ、とも思いますが(笑)、
自分らしいといえば、自分らしい。


最初に、この映画の事を知った時、
黒人青年の写真が印象的だったので、
人種差別がテーマの、
シリアスな内容だと思っていたのだけれど、
ホラーだったとは。


いや、しかし、ただのホラーではない。
私が第一印象で受けた、
人種差別が関係する事は間違いなく、
問題提起されるようなホラー。


21世紀になって、人種差別?と思うけれど、
今がいつの時代かなんて、
全く関係ない。
多分この差別は永遠に続くであろうと思われる内容。


とにかく怖い。
ドキっとさせられる場面が多く、
心臓に悪い(笑)。
「怖いよ」と独り言を言いそうになる。


それから、なんだろう、
人物を不気味に描くのが、
この映画、すごく上手い。
「説明がつかないけど、この人、変」と。


特に、家政婦の黒人女性が、
最初に画面に映った時は、
理由は分からないけど、
背筋がゾッとした。
製作側がいくらそう狙っても、
狙い通りにならない映画もあるだろうに、
その通りになるのだから、凄い。


それにしても、
催眠術って怖いわ。


ローズの母は、
ティーカップとスプーンで、
嫌な感じに音を立て、
すると、クリスはいつの間にか、
催眠状態に入ってゆく。


人って、あんなに簡単に
催眠術にかけられてしまうものなんだろうか。
あれが可能なら、
どんな人でも、
意のままに操る事ができる気がするんだけど。


この映画のラストは、
2種類用意されていたという。


でも、私は、
この終わり方で本当に良かったと、胸を撫で下ろした。
ネットで、もう一方の終わりを読んだけれど、
そちらが採用されていたら、
納得しないまま、
これからお世話になるであろう、
新しい劇場を後にした事と思う。


評価 ★★★☆☆

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