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「裏階段」 [映画]

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〔1965年/日本〕


横浜のキャバレーでピアノを弾く、
木島健一(田宮二郎)は、
自分の起こした交通事故により、
婚約者を死なせ、
自分の顎にも傷が残ったまま、
荒んだ生活を送っている。


そんな木島は、
ある日、見知らぬ男・海堂義則(安部徹)から、
奇妙な依頼を受ける。


海堂の母親は現在、
余命いくばくもなく入院している。
母親は、海堂の妹・理枝(司葉子)の再婚を心から願っている。
けれど、理枝は、結婚には懲り懲りなので、
婚約者のフリをして、
母に会ってやってくれないか、と。


海堂の家で寝泊まりするようになった木島は、
ある夜、
理枝の元夫が勝手に家に上がり込んでいるのを見た。
この話には何か裏がある。
そう気付いた木島は・・・。





これは、真面目に感想を書いたらいいのか、
茶化していいのか、
迷って、
手元にある解説を読んだところ、


「終盤のとんでも展開に仰天必至のカルト作」とある。
良かった。
田宮さんが大真面目に演じてはいるけれど、
笑える場面満載で、
どう扱っていいのか、
分からなかったから(笑)。


最初から愉快だ。
怪しげな男・海堂から、
変な依頼をされた田宮さん演じる木島は、
前金を貰ったはいいけれど、
やっぱり、その話を断るつもりで、
海堂の家に行く。


けれど、海堂の妹・理枝が階段から降りてくると、
その美しさに魅せられ、
返金しかけた札束を、またしまう(笑)。
その動作がなんだか可笑しくて、一人笑ってしまった。
意志弱すぎでしょ。
理枝が、死んだ婚約者に似ているとか何とか言ってるけど、
言い訳なのは丸わかり(笑)。


それから、海堂の運転手というか、執事というか、
そんな役を演じている、
成田三樹夫が怪し過ぎ(笑)。
おかしな付け髭しちゃって、
誰が見たって、変なのがすぐ分かる。
どこかのサイトで、
「コントかよ!」みたいな事が書かれていたけど、
全くその通り。


私が一番好きなのは、
海堂の母親が実は〇〇だった、
というシーン。
トリックというには、あまりに単純すぎて、
大笑い。


そしてラストは、
解説通りの、
とんでも展開の素晴らしさ(笑)。
これだから映画ってやめられない。


評価 ★★★☆☆

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