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「モガンボ」 [映画]

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〔1953年/アメリカ〕


アフリカの奥地で、
野獣を捕まえては、それを売りさばいている
クラーク・ゲーブルのキャンプに、
ある日、アメリカ人のショーガール・エヴァ・ガードナーが
やって来る。


彼女は、インドの王様の探検隊を訪ねてきたと言うが、
王様はすれ違いで帰国したと聞かされ、ガッカリ。
しかし、ゲーブルとガードナーは、
すぐに一線を越える。


数日後、
今度は、イギリス人の動物学者夫婦、
ドナルド・シンデンとグレース・ケリーが
キャンプにやって来る。


ケリーは夫とは正反対の、たくましいゲーブルに惹かれ、
ゲーブルも、美しいケリーに惹かれ、
二人は激しい恋に落ちてしまう。


ゴリラの生息地に出掛けた一行。
そこでゲーブルは、
シンデンにケリーとの関係を打ち明けようとするが・・・。





アフリカを舞台にした映画の監督で、
ジョンなんとか、と聞いて、
てっきりジョン・ヒューズかと思っていたら、
ジョン・フォードの作品であった。
ジョン・フォード監督といえば、
西部劇が主だと思っていたので、
ちょっと意外。
もちろんフォード監督だって、
西部劇だけを撮っていたわけではないのは、
分かっているけれど。


それにしても、
せっかくのアフリカだというのに、
内容は、男と女の恋愛模様がメイン。


狭いキャンプの中で、
リーダーの男が、
人妻と何度も関係してるというのに、
全く気付かない夫。
鈍感にも程がある(笑)。


この人妻・グレース・ケリーも、
動物学者の妻だというのに、
アフリカの平原を勝手に散歩して、
豹に襲われそうになったり、
(劇中では、「ここはハイドパークではない」と表現されている)
ゴリラを目の前にしてキャーキャー声をあげて怯えたり、
一体何をしに来たのかと言いたくなるような、
世間知らずっぷり(笑)。


この調子では、いくらケリーがゲーブルと恋に落ちたと言っても、
この先ずっと、アフリカで暮らしていけるとは思えない。
こういう所で暮らす女は、
もっとたくましくないと駄目なんじゃない?(笑)。


ゲーブルもいい加減だなぁ。
最初はエヴァ・ガードナーに手を出しておいて、
数日後には、ケリーか。
白人女のいないアフリカで、
いきなり美人が二人も現れて、
舞い上がったか?(笑)


動物の売買が、
まったく罪の意識もなさそうに行われている事に、
時代を感じる。
1950年代の意識は、まだこんなものだったのね。


評価 ★★★☆☆

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