SSブログ

「サウスポー」 [映画]

southpaw.jpg
〔2015年/アメリカ〕


ボクサー・ビリー・ホープ(ジェイク・ギレンホール)は、
無敗を誇る世界チャンピオン。
その日、マジソン・スクエア・ガーデンで行われた試合にも勝利する。


しかし、妻・モーリーン(レイチェル・マクアダムス)は、
彼の試合スタイルに不安を持っている。
彼は怒りをエネルギーに変えて戦うタイプなのだ。
そして彼女のそんな不安は的中する。
勝利の祝賀会の会場で、
ライバルに挑発されたビリーは、
相手を殴り返したことが元で、
現場が大混乱となり、
誰かの撃った銃がモーリーンの腹に的中したのだ。


モーリーンが亡くなり、
失意のどん底に突き落とされた彼は、
酒と薬が元で、
10歳の娘・レイラの養育資格がないと判断されてしまう。


施設に入れられた娘と一緒に暮らすには、
自分が変わるしかない。
彼は、あるボクシングジムに赴き、
トレーナー・ティック(フォレスト・ウィテカー)の指導の元、
一から出直す覚悟を決める・・・。





試写会で観た。


やっぱりボクシング映画はいい。
ラストの試合のシーンは、
観客の皆さんが、まるで本当の試合を見ているかのように
固唾を飲んでスクリーンを見つめているのが分かる。


私も手に汗握った。
本気で勝ってほしいと思ったし、
でも、もし負けたとしても、
それはそれでドラマになる、とも思った。


この映画が、
私が今まで見たことのあるボクシング映画と
ちょっと違うと思ったのは、
主人公のビリーが、
世界チャンピオンとしてスタートするところ。


この手の映画って、
たいてい、無名の選手が勝ち上がって、
有名になっていくというパターンが多かった気がするけど、
それが逆で。


だって、ビリーの住んでいる家ったら、
それはもう豪邸。
ウォークインクローゼットにある、
ベルトの数だけで圧倒されるよ(笑)。
あんなに沢山のベルト、
使い切れるのかしら。
数本のベルトを使い回している私には想像もつかない・・・
・・・って、貧乏臭い感想だわ(笑)。


ビリーの欠点は、
感情のコントロールができない事。
特に、妻・モーリーンの事をからかわれると、
キレてしまう。


うーん、これはちょっとダメかなぁと思う。
ビリーの気質を知っているライバルが、
モーリーンをネタに挑発してくるのは、
十分想定できること。
プロなら、その場面を何度も頭の中でシュミレーションして、
何を言われても動じないくらいにならないと。
・・・と、エラソーに言う私も、
同じ立場になったら、キレてしまうかもしれないけど。


ただ、そこまでモーリーンを愛するビリーが
可愛く思えたのも事実。
金持ちになった途端
妻を捨てるような男じゃ、
この話は成り立たない。
これは素晴らしい家族愛の物語でもある。


評価 ★★★★☆

nice!(56)  コメント(10)  トラックバック(2) 
共通テーマ:映画