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「黄金の七人 1+6 エロチカ大作戦」 [映画]

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〔1971年/イタリア〕


シチリアからナポリにやって来た青年・ミケーレ(L・ブッツァンカ)は、
執事としてグランプナーニ家で働く事になった。


まずは健康診断を、という事で、
病院に行くが、
全裸になった彼を見て、医者はビックリ。
ミケーレには睾丸が3つあり、
さらに大変な巨根の持ち主だったのだ。


その噂はたちまち広がり、
金持ちマダムたちは大興奮。
彼が現れると、視線は一箇所に集中。


そんな中、グランプナーニ家の若妻・ココ(ロッサナ・ボデスタ)は、
ついにミケーレと一線を越えてしまう。
グランプナーニ氏は怒り狂い、
ベッドインの最中の2人を
屋敷の別棟からライフルで狙うが、
ミケーレのあまりの絶倫ぶりに驚き、
2人を覗くのが楽しみになってしまう。


その後、ミケーレは、
金持ちマダムたちに手を出しまくり、
彼と関係していない女はいなくなる始末。
そんな彼に怒ったココは、彼を解雇。
しかし、その後、転がり込んだ伯爵夫人の家で、
行為の最中、夫人が死んでしまい・・・。





昨年9月に観た、
オシャレな泥棒たちの傑作映画、「黄金の七人」。
同じタイトルが付いているから、
てっきり、続編かと思ったら、
何よ、これ(笑)、
全く関係のないお話だわ。


監督と主演が同じだから、
この邦題が付いたらしい。
たったそれだけの共通点で、
なんという便乗、しかもこの内容(笑)。
女の私が、こんな粗筋書いていいんだろうかとも思ったけれど、
ま、いっか(笑)。
一般映画だし、
文章で書くほど、
エロシーンが凄いわけではないし。


シチリアの青年・ミケーレの下半身がナポリで大暴れ、という内容だけど、
彼のすっとぼけた様子に、嫌な感じはしない。
まず最初から笑ってしまう。
彼を診断した医者は、
驚きに目を丸くし、声も出ない。
「長い間、医者をしてきたが、こんな“モノ”は初めてだ」と。


マダムたちの噂が広がってゆく様子も可笑しい。
早い早い(笑)。
なんでそういう事になると、
人の口は止まらないのか(笑)。


その後、彼はもう、数えきれないくらいの女たちと
関係するのだけれど(しかも1日に!(笑))、
その場面のテンポの良さに笑ってしまう。
しかも、全く疲れを見せない。
そのあたりの演出は、
さすが、名作「黄金の七人」の監督と言っていいのかも。


それから一番変なのが、
ココの夫。
自分の妻とミケーレの浮気を楽しみにして、
大きな望遠鏡を買ってしまう。
ある意味、彼が一番の変態かも(笑)。


エロとは関係ないけど、
田舎から出たばかりの頃は、
物を知らず、野暮ったかったミケーレが、
グランプナーニ家で作法を教わって、
めきめきと洗練されていく様子が良かった。
人が仕事を覚えて一人前になってゆく姿って、
見ていてホッとする。


評価 ★★★☆☆

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