「レッド・オクトーバーを追え！」

〔1990年/アメリカ〕


米ソ冷戦時代。


ロシアの最新原子力潜水艦“レッド・オクトーバー”は、
艦長・ラミウス（ショーン・コネリー）の指揮の元、
前進を続けていた。
艦はこのまま行けばアメリカに近付く事になる。


アメリカは、最初はロシアからの攻撃かと、
緊張が走るが、
CIAのアナリスト、ジャック・ライアン（アレック・ボールドウィン）は、
ラミウスが亡命するつもりではないかと直感する。


ラミウスの真意の確認を命じられたライアンは、
大西洋上の空母に向かう。


一方、ロシアは、
ラミウスの亡命を阻止すべく、
レッド・オクトーバーの撃墜を目論み、
必死に艦を探していた。


さらにレッド・オクトーバーの艦内にもまた、
緊張が走っていた。
どうやら乗組員の中に裏切り者がいるらしい。


ライアンはラミウスと通信し、
彼の真意をただそうとする・・・。





トム・クランシーの小説で活躍する主人公・ジャック・ライアン。
ライアンを演じた俳優といえば、
「パトリオット・ゲーム」と、
「今そこにある危機」での、
ハリソン・フォードのイメージが強い。


それから、「トータル・フィアーズ」の
ベン・アフレックもそうだった事を、
今、調べていて思い出した。
印象薄いけど(笑)。


で、もうすぐ劇場公開される、
「エージェント：ライアン」を前に、
ジャック・ライアンシリーズで、
まだ観ていない、
この「レッド・オクトーバーを追え！」を観なくては、と、
借りてきた次第。
（最近、そんなのばっか(笑)）


ただ、観始めてすぐに、混乱する。
この映画に関して、
全く予備知識のなかった私は、
ライアンは、ショーン・コネリーが演じているものだとばかり
思っていたから。


そうか、アレック・ボールドウィンがライアンなんだ。
勝手に一人、肩透かしを食った気がしたけど、
まぁ、観てみるとそう悪くはない。


アメリカ人のライアンが
ロシア人のラミウスに、
モールス信号で真意を聞く場面など、
説明のしようがないような感情が起こる。


冷戦だなんだと言ってないで、
国同士、もう少しなんとかならないものかと。
甘いのは分かってるけど、
喧嘩するより、仲が良い方が、
人間いいに決まってる。


潜水艦“レッド・オクトーバー”は、
キャタピラーなんとかという装置を搭載していて、
ほぼ無音で海底を進めるという。


アメリカ側の潜水艦開発の関係者は、
「我が国では開発できなかった装置」みたいな事を、
自嘲気味言う。


それは、ロシアという国が、
それだけの技術力を持った大国だというのと同時に、
底知れぬ、不気味な国だと表現したいのかなぁ、と、
そんな風にも思った。


当たり前の事だけど、
全体的にロシアが悪者という、
そんな印象の映画。


評価　★★★☆☆