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「アメリカン・ハッスル」 [映画]

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〔2013年/アメリカ〕


中年を絵に描いたような
詐欺師のおっさん・クリスチャン・ベイルは、
愛人・エイミー・アダムスを組んで、
「お仕事」に精を出していたが、
ついに捕まってしまう。


FBIの捜査官・ブラッドリー・クーパーは、
無罪放免をエサに、
囮捜査の協力を要請する。


それは、
アラブ人でない男をアラブ人に仕立て上げ、
カジノに関わる政治家たちを、
一網打尽に捕まえようという計画だった。


事は上手く運ぶように見受けられたが、
ベイルの妻・ジェニファー・ローレンスが、
嫉妬に狂った事から、
事態は思わぬ方向へ・・・。





私の知り合いの中年男性に、
自称「カツラ評論家」の方がいる。


ご自身も、自分の頭部を笑い飛ばす余裕のある方なのだが、
彼曰く(あくまでも、曰く、です(笑))、
男性芸能人の9割以上は、頭髪に何らかの細工を施しているとか。


その方は、芸能人の写真や映像を見ると、
こちらが何も聞かないうちから、
「このあたりが怪しい」と指差して、
解説してくれる。
聞いているこちらは、
「えー!?本当ですかぁ?」と言いながら、
それが真実なのか、違うのかは別として、
その会話が可笑しくて毎回笑ってしまう。


上記の男性が本作を観たら、
鬼の首でも取ったかのように喜ぶであろうに、
彼は、映画は殆ど観ないらしい。
うーん、残念(笑)。


というのも、
この映画の冒頭から、
クリスチャン・ベイルの頭が、もう凄い事になっていて(笑)。


何とか残っている自前の髪と、
偽の髪を合わせて、
大変な時間をかけて、体裁を整える(笑)。
女の化粧より数倍の手間だ。


クリスチャン・ベイルってこんな役もできるんだと、
ある意味、感心。
それから、お腹も妊娠しているみたいにパンパン。
「マシニスト」で痩せこけて、死にそうな役をしていた時とは、
まるで別人!
あれが役者魂ってやつかしら。


それから、エイミー・アダムスも、
ちょっと体を張っている。
何しろ、彼女の着ているドレスの殆どは、
もう絶対、横にいたら、
胸が見えるってデザインの物ばかりで。


あんなドレスを着た女が隣にいたら、
男性は、目のやり場に困りながらも、
つい見てしまうんじゃないかなと。
逆に、女だったらヒヤヒヤしてしまいそう。


これを観る前、友人が、
エイミー・アダムスが愛人で、
ジェニファー・ローレンスが妻って、
「年齢的に逆じゃない?」と言っていた。


確かに、今年40歳のアダムスと、
24歳のローレンスでは、
一般的な感覚でいえば、
愛人と妻の立場は逆であろう。


ただ、実際、作品を観てみると、
それはそれで有りかも、という気になる。


どこかふてぶてしいローレンスが、
妻の座に居座り、
離婚を言い出すベイルに、
「あんたの不正を公表する」と言い放つ様子は、
24歳には見えない、おばさんみたいな貫録。
膨らませた、
変な髪型しちゃってるし(笑)。


髪型と言えば、
ブラッドリー・クーパーも、
最近では殆ど見ないような、
パンチパーマみたいな頭をしてた。
すんごく細いロットで髪を巻いて。


髪型とドレスの話題ばっかり(笑)。


評価 ★★★☆☆

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