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「マルサの女2」 [映画]

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〔1988年/日本〕


前作で、
国税局査察部に昇進した板倉亮子(宮本信子)は、
ある地上げ屋の脱税を調査していた。


ところが、地上げ屋のバックには、
更なる大物が蠢いていた。


それは「天の道教団」という宗教団体と、
大物政治家。
宗教法人には税金がかからないという部分に
目を付けた悪人たちが、
儲けた金を隠しているらしい。


証拠を掴むため、
亮子は「天の道教団」に、
信者のように振る舞い、
中に入り込む事に成功するが・・・。





「マルサの女」の続編。
私は、「1」より面白いと感じた。


なにがって、
それは、「マルサ」の活躍より、
地上げ屋の手口と、
宗教団体の胡散臭さ。


地上げ屋って怖いのね(笑)。
って、それは当たり前の事だけど、
噂に聞くより、
映像として見るとゾッとする。


何せ、立ち退きを渋るマンションの住人に、
大音響で音楽を鳴らす、
廊下をゴミだらけにする、
その廊下にホームレスのような人を住まわせる、
さらに、ドーベルマンを放つ、
といった具合で、
私なら、すぐに逃げ出すって事柄のオンパレード。
負けるのは悔しいけど、
自分が大事。
勝ち負けなんか、この際どーでもいいと、多分思ってしまう。


宗教法人も、
信者には上手い事、言ってはいるけど、
代表の三國連太郎には、
隠し部屋があり、
さらに、少女のような愛人までいて、
その子は妊娠している。


色々、
裏の裏まで見せてもらったようで、
勉強になった。


そして、
どんなにマルサが頑張っても、
やっぱり限界があると思い知らされるラスト。
世の中、
結局、やったもん勝ちなのね。


評価 ★★★☆☆

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