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「季節風」 [映画]

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〔1977年/日本〕


地方で二浪中の高村慎次(野口五郎)は、
母や兄から、
やいのやいの言われる毎日に辟易している。


そんなある日、慎次は、
海でCM撮影をしていたトップモデル・圭子(宇佐美恵子)と
知り合い、
彼女が運転する車に乗せてもらい、
東京に家出してしまう。


新宿のアパートで暮らす、
少年野球をしていた頃の監督・山本(田中邦衛)を
尋ねた慎次は、
久し振りに、山本と、山本の妹・美紀(大竹しのぶ)と再会する。


東京での仕事を紹介してもらうため、
慎次は、圭子を探し回り、
やっと見つける。


そんな中、実は山本が
ある秘密を抱えており・・・。





私は、古い映画が大好きだけれど、
歌も古いものが好きで、
以前はよくテレビで、
「昭和の名曲」のような番組を見ていた。


ただ、一つ不満があった。
ヒデキ、ヒロミは、
番組によって、
様々なヒット曲が流れるというのに、


ゴローはなぜか、
どのテレビ局も、ほぼ、
「私鉄沿線」しか流さない、というのが、
つまらないし、不思議だったのだ。


ゴローだって、
ヒデキやヒロミと同じくらいヒット曲が沢山あるだろうに、
なぜ毎回
「改札口で~君のこと~」ばかりなのか。


いや、「私鉄沿線」はとってもいい曲だし、
大好き。
この歌の「私鉄」とは、
一体何線なのか?と考える事もある。
でも、たまには違う曲を聞いてみたい。
最近、ちょっとその手の番組は見ていないので、
どうなんだろう。
少しは変わったんだろうか。


という、「私鉄沿線問題」はさておき、
この映画。


主演の野口五郎さんが、
東京に出てきて、
自分を見つめ直し、
尚且つ、
故郷の知人、田中邦衛さんと大竹しのぶさんのために
ちょっとだけ奔走する、という物語。


この「ちょっとだけ」というのがミソ。
野口さんは、
東京で何か大それたことをするわけでもなく、
大変な苦労をするわけでもなく、
なんとなく、時は流れる。


偶然知り合ったトップモデルの女性の居場所を
探し当てるというのも凄いし、
また、その彼女が、
マンションの前で待っていた野口さんを
部屋に入れてしまうというのも、凄い。
今なら、ストーカーと思われて、
通報されるだろう。


ラストの
野口さんの決断は好き。
あれがベストの形な気がして。


評価 ★★★☆☆

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