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「マダムと泥棒」 [映画]

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〔1955年/イギリス〕


ロンドンで下宿屋を始めた老婆・ルイザの家に、
早速、借り手が現れる。
マーカス教授と名乗るのその男は、
友人たちと自分の計5人で、
室内管弦楽の練習をしたいと言う。


翌日から、件の友人たちがやって来て、
ルイザは大歓迎。
お茶を運んだり、
あれこれ世話をするが、
しかし、5人は迷惑そうだ。


実は彼ら、音楽が趣味なんて真っ赤なウソ。
数日後に、現金輸送車を襲おうと、
その計画を練っているのだ。


計画が実行され、
途中、危機はあったものの、
何とか現金を部屋に運び入れた5人。


もうこの下宿に長居は無用。
逃げ出そうとした彼らだが、
ちょっとしたミスから、
ルイザに現金を見られてしまう・・・。





15年ほど前、
トム・ハンクス主演の「レディ・キラーズ」を観た時、
めちゃくちゃ面白くて、
色々調べてみると、
「レディ~」はリメイクで、
オリジナル作品があるという。


それは観てみたい!とずっと思っていたのだけれど、
やっと願いが叶った。


「レディ・キラーズ」で強烈に印象に残っているのが、
死体の捨て方(笑)。
そうか、持て余した死体は、
ああやって捨てればいいんだ、と、
すごく参考になった(笑)。
いや、実践したわけじゃないけど。
(当たり前だ(笑))。


で、この「マダムと泥棒」でも、
同じような「死体捨て」の場面があるかと思って
観ていたけど、
似たような場面はあったけど、
あそこまで強烈ではなかった。


他も、まぁ、基本の話は同じだけど、
細部は大きく違っている部分もあって、
似て非なる作品と考えた方がいいかも。


もちろん、こちらも面白い。
イギリス映画らしい、
ブラックな笑いがいっぱいで、
それでいて、どこかのんきなのは、
ルイザ婆ちゃんのおかげかもしれない。


このルイザ婆ちゃん、
実はとても孤独なようで、
用もないのに、警察署に行っては、
お喋りしようとするため、
警官らにちょっと煙たがられている。


けれど、意外と頑固なところがあって、
正義感も強くて、
教授たちの犯罪を知った途端、
絶対に許さない、
警察に自首しろ、と。


そして、ラストのラストのラストに、
日頃、警察官から煙たがられていることが、
とてもラッキーなことに繋がる。
あぁ、私はルイザ婆ちゃんになりたい(笑)。


評価 ★★★★☆

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