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「タンポポ」 [映画]

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〔1985年/日本〕


トラックの運転手、
ゴロー(山崎努)と、ガン(渡辺謙)は、
ある日、ふらりと来々軒という、ラーメン屋に入った。


女店主・たんぽぽ(宮本信子)の作るラーメンは
味がイマイチで、
それを指摘したゴローに、
たんぽぽは、弟子にしてほしいと頼み込む。


その日から、
体力づくり、
他店の視察など、
特訓が始まるが・・・。





私が、以前働いていた図書館で、
今でも、
「映画会ボランティア」をしている事は、
何度か書いているのだけれど、


それは、近隣住民の皆様のために、
図書館の会議室で映画を上映する、
というボランティアで、
作品決めから、当日の会場の設営から
片付けまで、
全て手作りで行っている、楽しい会。


で、数年前、
この「タンポポ」を上映したのだけれど、
当日、お当番だった仲間の2人が、
「とても激しくて長いエロシーンがあって困った」と
報告があった。


明確な決まりはないのだけれど、
図書館内で行われている催しという事で、
あまり激しいエロシーンがある映画は避けようと、
自主規制しているのだ。


で、今回、この「タンポポ」のDVDを
友人から借りて観たわけだけれど、
正直、件のエロシーンとやらを楽しみにしていた(笑)。


あれ?思ったいたほどには激しくないし、
時間も、それほど長くはない。
こんなもんか、って感じ。


いや、でもそれはきっと、
私が一人で観ていたせいで、
その時は、とてつもなく激しく長く
感じられたのだろう。
家族や、
付き合って日の浅い恋人と一緒に観る映画の
ラブシーンが、
めっちゃ長く感じられるのと
同じ感覚だったのだと思う。


あれ、エロ問題ばかり書いてるけど、
この映画のテーマは、ラーメンよ。
ラーメンについて書かなくちゃ。


この映画が公開されて、33年、
ラーメンもずいぶん進化を遂げたなぁ、
というのが第一印象。


今、この映画に出てくるような、
シンプルなラーメンを出すお店って、
あまり見ないような。


今の、色々凝っているラーメンは
とても美味しいと思うけど、
この映画に出てくるような、
シンプルなラーメンを
久し振りに食べたくなる。


それから、オムライスも。
めっちゃ美味しそうなオムライスの場面があるから。


伊丹十三監督は、
映画を通して、
「人間の3大欲求」と、
「食の基本」を描きたかったのではないかと
そんな気がしています。


評価 ★★★☆☆

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