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「アナと雪の女王2」 [映画]

Annatoyukinojouou2.jpg
〔2019年/アメリカ〕


触れるもの全てを凍らせてしまうという
力を持ったせいで、
心を閉ざしていたエルサも、
妹・アナのおかげで、
明るさを取り戻し、
力も、コントロールできるようになる。


アナとエルサは、アレンデール王国で、
幸せに暮らしていたが、
ある日、
エルサの耳に、
彼女にしか聞こえない「歌声」が聞こえてくる。


「歌声」の正体を探るため、
アナと、エルサ、
そして、クリストフとオラフの
4人は旅に出る。


それは、エルサの魔法の力の秘密を
解き明かす旅だった・・・。





大ヒットした前作から6年。
 ↓
https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2014-05-07


あれから、もう6年かぁ。
今、あの時の自分の文章を読み返しても、
映画を観に行った、というより、
歌を歌いに行った、
としか思えないのが可笑しい(笑)。


今作では、
前作のような、「みんなで歌おう♪」のような企画は
あったのだろうか。
その辺の事は分からないのだけれど、
とりあえず、今回は、
普通の回に(笑)。


やはり前作同様、
小さな子供さんの数がとっても多い。
上映中に、お母さんに内容を尋ねながら観ている子供の声が
少し離れた席から聞こえる。


映画を観ている時、
お喋りされるなど、
普段なら、もう絶対、嫌な事だけれど、
今回ばかりは、何を言っているのか、
聞いてみたかった(笑)。
お喋りの内容が分かるほどには、
近くの席でなかったのが残念。


確かに、そんな風に、
幼い子が、
親にストーリーの確認をするのも、
分からないではない。


この「アナ雪2」は、
子供向け、というより、
大人向けに作られているようで、
小さなお子さんには、
ちょっと理解が難しいかな、という気がする。


大人の私でも、
過去の、「ある出来事」で、
良い人だと信じていた人が、
えーー!?そうなの?と思ったくらいで。
しかも、あんな立場の人が。


やっぱり、この「アナ雪2」は、
大人向けのファンタジーなのね。


今回も、エルサを松たか子さんが、
アナを神田沙也加さんが演じていたのだけれど、
大ヒットの最中だというのに、
神田さんのニュースにはビックリした。


凄いな彼女は。
噂が本当だとしたら、
とにかく、自分の気持ちに正直で、
打算や、計算で、
男を選んでいない。


相手の社会的地位とか、お金とか、
そんなものは、
彼女には関係なさそうだ。


恋多き女というのは、
お母さんと同じ気ながするけど、
お母さんの方が、まだ多少、
相手を吟味しているような(笑)。


まぁ、よい。
何があっても、
私にとって、聖子さんは永遠のアイドルに変わりはないし、
神田さんの事も、
それなりに応援している。
その気持ちは、ずっと変わらないと思う。


評価 ★★★☆☆

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「ラスト・クリスマス」 [映画]

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〔2019年/イギリス〕


ロンドンのクリスマスショップで働く
ケイト(エミリア・クラーク)は、
なんだかパッとしない生活を送っている。


そんなある日、
ひょんな事から知り合った
青年・トム(ヘンリー・ゴールディング)が、
ケイトの人生に有意義な道を示してくれる。


トムとの距離を縮めたいケイトだったが、
どこか彼の心を掴めず・・・。





ワム!の名曲、「ラスト・クリスマス」をモチーフにした、
物語。


元々、ワム!は大好き。
「ラスト・クリスマス」は勿論のこと、
他にも、ヒット曲満載で、
めっちゃノレる。
特に、
「Everything She Wants」なんか、最高。
途中で止めないでーって思ったくらい(笑)。


とはいえ、
クリスマスをとっくに過ぎた今頃になって
この映画を観ている自分が、
ちょっと情けない気もしたけれど(笑)。


物語は、イギリスで暮らす女の子・ケイトが、
アジア系の青年・トムと知り合って、
冴えない毎日から、
少しずつ、希望の光を見出していくというお話。


ケイトは、母親の事を、
とてもウザがって、
私も、最初は、面倒くさい母親だなと思っていたのだけれど、
ケイトの事情を知るにつれ、
母の気持ちを理解したりもして。


ケイトを取り巻く問題も、
色々あって、
姉の同棲相手とか、
移民とか、
ホームレスとか、
社会的な問題も、盛り込まれている。


そして、物語が進むにつれ、
ケイトとトムの関係を分かってくる。


それから、サイドストーリーとして、
ケイトが働くクリスマスショップの
オーナー・ミシェル・ヨー姐さんが、
中年男性に惚れられて
恋に落ちる場面が面白い。


なにせ、この中年男性、
店の前で、
ミシェル姐さんを見つめていたり、待っていたり、
している事は、
一歩間違えば、ストーカー。


でも、恋って、
ある程度、アタックしないと、
成就しないものだし、
あれくらいはいいんじゃないかな、なんて思ったり。
もちろん、アタックして、振られたら、
すぐ身を引くべきだけど。


まぁ、この中年男性が、
素敵な紳士だったから、
成り立つというのもあるんだけど(笑)。


評価 ★★★☆☆

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「リチャード・ジュエル」 [映画]

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〔2019年/アメリカ〕


心優しき巨漢の警備員、
リチャード・ジュエル(ポール・ウォルター・ハウザー)は、
アトランタオリンピックを間近に控えた
1996年の夏、
ライブ会場の公園で、不審なリュックを発見する。


その中身は爆弾。
人々を避難させ、
死者は出たものの、
被害を最小限に食い止めたリチャードは、
一躍、全米のヒーローに。


ところが、地元のマスコミが、
第一発見者という理由だけで、
リチャードが容疑者であるように
報道し始め、
国民もそれを信じるようになる。


FBIの捜査まで入り、
このままでは、リチャードは、
死刑になってしまう。
そこに、彼の無実を信じる
弁護士・ワトソン(サム・ロックウェル)が立ち上がり・・・。





試写会で観た。


実際に起こった、テロ冤罪事件を、
クリント・イーストウッド監督が映画化。
見ごたえのある1本。


この作品、
色々な意味で、
他人事とは言っていられない。


まず、
オリンピックを控え、
国中が浮足立った空気の中、
起こった事件。


それはまるで、
今から、夏までの日本の状況そのもの。


テロは、
何も、オリンピック本番の時にだけ
起こるわけではない。


オリンピック前のイベントを狙われたら、
ひとたまりもない。
もちろん、警備は通常以上に
強化はされるだろうけれど、
その気になれば、
事件を起こす事など簡単だろう。


それから、
冤罪への恐怖。


日本でも、
何の関係もない一般の方が、
犯人だと疑われ、
大変な思いをされたという出来事が何度もある。


特に、ネットがある今は、
噂の広まり方も、
大変な速さで、
何か事件が起こったとき、
特定の人物が、
犯人でもないのに、
あたかも犯人であるかのような書き込みが
されているのを、しょっちゅう見かける。


誹謗中傷は、
一番悲しんでいるはずの遺族に向けられることもあり、
本当に気の毒でならない。


マスコミが、
面白おかしく書き立てる場合もある、
この映画の場合も、
ある女性記者が、
重要な役割を果たす。


リチャードには、
頼もしい弁護士の知り合いがいたから、
嫌疑は晴れたけれど、
誰にも、そんなラッキーな事が起こるわけではないし、
やる気のない弁護士に当たってしまったら、
一体どうなっていたかと思うと、空恐ろしい。


リチャードの母親役の
キャシー・ベイツが、
とても良かった。
愛する息子の為に、
必死になる様子が伝わって来て、
涙が出た。


しっかし、
リチャードが、
「太っている」とか、「母親と暮らしている」とか、
そんな事を理由に、
「だから怪しい」と言われてしまうのも恐ろしい。


もし私が、
何かの事件で嫌疑をかけられたら、
怪しい条件だらけじゃないか。


評価 ★★★★☆

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「シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢」 [映画]

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〔2018年/フランス〕


フランスのある村で、
郵便配達員をするシュヴァル(ジャック・ガンブラン)は、
内気で、寡黙で、変わり者。
彼は妻を亡くし、
幼い息子・シリルは親類にもらわれてゆく。


一人ぼっちになったシュヴァルだが、
ある日、郵便配達の途中で、
未亡人・フィロメーヌ(レティシア・カスタ)と出会い、
恋に落ち、再婚。
その後、長女・アリスが生まれる。


不器用なシュヴァルは、
アリスをどうやって喜ばせればいいのか分からない。
そんな時、
道端で奇妙な石につまずいた彼は、
アリスのために、
手作りの宮殿を建てる事を思い付く。


自宅の庭先で、
懸命に宮殿作りをするシュヴァルを
人々は、馬鹿にし、笑っていたが・・・。





自分が物を知らない人間だと、
自覚はしていたつもりだけど、
今回、その思いをさらに強くし、
情ないような気持ち。


まさか、この、
「シュヴァルの理想宮」という建造物が、
ウィキペディアに載っているほど有名で、
画像検索すると、
沢山の写真がヒットするだなんて、
夢にも思ってなかった。
どうも私は、
今までの人生で一度も、
「シュヴァルの理想宮」を知る機会がなまま、
ここまで来てしまったものと思われる。


それにしても凄い、
シュヴァルさん。


建築についての知識は一つもなく、
ただただ、
娘を喜ばせたいとの一心で、
不思議な宮殿を建ててゆく。


写真を見ると分かるけれど、
その宮殿は、かなり大きく、
めちゃくちゃ手が込んでいる。


およそ、150年も前の事、
車も重機もなく、
手押し車一つで、
石とセメントだけで、
それを作ったというのだから、
本当に驚き。


完成までに33年がかかったというけれど、
その間に、
とても悲しい事、辛い事が、
沢山起こる。
他人から嘲笑も受ける。


でも、「継続は力なり」だ。
「理想宮」は次第に世界中に知られるようになり、
見学に来たピカソも、
絶賛したという。


私がとても、興味深く思ったのは、
もし、同じ時代に、
日本人が、同じように建物を建てたとしても、
「シュヴァルの理想宮」のような形には
決してならなかっただろうな、って事。
同じ時代でも、国が違うと、
作るものも、こんなに違う。


それから、すみません、
私の性格上、
ちょっとだけ茶化させて(笑)。


このシュヴァルさん、
とても寡黙で、
最初の妻の葬儀の時なんか、
墓石の陰に隠れて、
人前に出て来られないくらい、内気。
よく結婚して、子供作ったな、と思ったくらい。


なのに、すぐ再婚相手が見つかって、
しかも、その相手が、
レティシア・カスタってどういう事?(笑)
それに、すぐまた赤ちゃんが生まれてるし。


内気なのはフリなのか、
内気だけど、手だけは早いのか・・・
・・・って、すみません、
余計なお世話ですね(笑)。


評価 ★★★★☆

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「ジュマンジ ネクスト・レベル」 [映画]

jumanjinextlevel.jpg
〔2019年/アメリカ〕


2年前、テレビゲーム「ジュマンジ」の中で、
大冒険を繰り広げた、
スペンサー、マーサ、フリッジ、ベサニーの4人も、
今はそれぞれの道に進んでいる。


ニューヨーク大学に進学した、スペンサーは、
遠距離恋愛のマーサと、
中々連絡も取れず、落ち込み気味のまま、
冬休みに実家に帰る。


「ジュマンジ」に入り込んだ時の興奮を
もう一度体験したいと考えたスペンサーは、
地下室に放置してあった、
ゲーム機の電源を入れ、
吸い込まれる。


スペンサーが再び「ジュマンジ」に入った事を知った
他の3人も、あと追い・・・。





2年前に観た「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」の
続編。
 ↓
https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2018-03-19


若者の2年というのは大きい。
あの時の4人はすっかり落ち着き、
以前のような子供っぽさはなくなっている。


けれど、成長した分、
悩みの質も変わり、
主人公のスペンサーは、
かつての自分を懐かしく思い、
再び、「ジュマンジ」の中へ。


前回と違うのは、
4人の仲間たちの、
ゲーム上でのキャラが、捻じれてしまっている事。
その事に、最初は、
全員が戸惑う。


さらにバージョンアップしているのは、
スペンサーの祖父と、祖父の友人、
ダニー・デヴィードと、ダニー・グローヴァーが
参戦した事。


二人は、お爺ちゃんなだけに、
テレビゲームなど、
触った事もないようで、
機械の中に入ってしまった事や、
自分が自分でないキャラになってしまった事などが、
理解できない。


しかも、二人共、
自分の実年齢より、
ずっと年下の若者になってしまったせいで、
「腰が痛くないぞ」とか
「体が思い通りに動くぞ」とか、
めっちゃ喜んでる。
あぁ、それはとっても幸せな事だなぁ、と、
スクリーンを観て、しみじみ思う。


他の全員にしても、
皆、それぞれが、
スキルを持っていて、
身体能力抜群だったり、
学んだ事もない、言語学や幾何学について
学者並みに詳しかったり。
なんだか羨ましい。


見どころは色々あるけど、
やっぱり、動物の大群の場面は圧巻。


特に私は、
マンドリルの大群の場面が
めっちゃ好き。
怖いけど。


評価 ★★★☆☆

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