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「若き魂の記録 七つボタン」 [映画]

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〔1955年/日本〕


吉武一(長門裕之)は、
予科練で、
班長の足立上層(三國連太郎)の元、
厳しい訓練を受けている。


一は、実家の近くに住む
女学生のみどり(芦川いづみ)と
愛し合っていたが、
挺身隊に出た彼女は足を負傷し、
一生治らない傷を負ってしまう。


また、同じ班の、
元不良少年・佐田は身寄りがなく、
面会日に誰も来ない事などから、
やさぐれた態度で、
一と対立する・・・。





軍隊物を見ていて、
いつも思うけど、
今までの人生で、
一度も人を殴った事のない人間が、
軍人になったからと言って、
いきなり、殴れるものなんだろうか。


昔の人って、今とは違うのかなぁ。
それとも、
暴力で目下の者を正すというやり方を、
戦争に出る前から普通に見てきたから、
何も感じないのだろうか。


それから、日本の軍隊って、
なぜ、男女問題に、
あんなにピリピリするんだろう。
アメリカの戦争物を見ていると、
兵士たちが、
恋人や、セクシー女優の写真を持っているなんて、
普通のようだけれど。


この映画でも、
長門裕之さんは、
とても大事に持っていた、
芦川いづみさんのお手紙や写真を見咎められ、
目の前で燃やされる。


それは、見ているこちらが、
地団太を踏みたいくらい、
悔しい場面。
それくらい、何が悪いんだろう、と。


人を動かすには、
「飴」と「鞭」が必要だとよく聞くけれど、
なんだか、日本の軍隊は「鞭」が殆どで、
「飴」がないような気がする。


評価 ★★★☆☆

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