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「グリンゴ 最強の悪運男」 [映画]

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〔2018年/アメリカ〕


ハロルド・ソインカ(デヴィッド・オイェロウォ)は、
お人好しの黒人男。
彼は、友人・リチャード(ジョエル・エドガートン)が経営する製薬会社に勤務し、
その日は、
リチャードと、
リチャードの共同経営者で愛人の
エレイン(シャーリーズ・セロン)の3人で、
メキシコの出張。


すると、あるきっかけから、
リチャードとエレインが、
自分をクビにしようと画策している事を
知ってしまう。


さらに、その夜、
妻から、不倫をしていると告白された上に、
離婚したいと告げられて、
踏んだり蹴ったり。


リチャードとエレインだけがアメリカに帰ったあと、
ハロルドは、2人から金をふんだくってやろうと、
狂言誘拐を計画するが・・・。





試写会で観た。


この映画、ジャンルはなんだろう。
サスペンス風なようで、
コメディでもあり、
とにかく、
話が二転三転しながら、
進んでゆく。


細かいストーリーを説明するのが難しい。
人が大勢入り乱れて、
そして、どんどん死ぬ(笑)。
死を笑ったりしてはいけないけど、
でも、笑うしかないような状況。


舞台をメキシコにしたのが良かった。
メキシコというと、
マフィア、
麻薬の闇カルテル、
殺人、など、
どうにも、犯罪に関する単語が
真っ先に頭に浮かんでしまうようなお国柄。
(イメージです。すみません(笑))


だから、この映画のような事があっても、
不思議じゃないかもと、思わせる説得力があり、
その雰囲気を楽しむ。


シャーリーズ・セロンの演技が圧巻。
会社経営者でありながら、
ビッチで、
下品。
そして、強か・・・


・・・と思っていたけど、
ある場面で、
弱弱しい女の部分を見せたので、
あぁ、彼女にも、
そんな心があるのだなぁと、
私はちょっと嬉しかった。


彼女は、ある事を目撃した時、
自分でも気付かないうちに、
涙を流すのだ。
「え!?え!?え!? 私ったら、泣いてるの?」みたいな感じで、
本人が驚いている。


やっぱり、人って、
どんなに、ドライで割り切っているように見えても、
心の奥底では、
情(じょう)のようなものが、
自然に湧いているのだなぁ、と、
サスペンスで、コメディな映画なのに、
そこだけ、しんみりしてしまった。


と言っても、そこは彼女の事、
そんな涙はすぐ振り払って、
すぐ次の行動を開始するんだけど(笑)。


評価 ★★★☆☆

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