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「マイ・サンシャイン」 [映画]

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〔2017年/フランス〕


1992年。ロサンゼルス。
ミリー(ハル・ベリー)は、
親のない子を引き取って育てている、
黒人女性。


そんなミリーの家の隣人・オビー(ダニエル・クレイグ)は、
子どもの声がうるさいと
文句を付けてはいるが、
実は優しい中年男。


穏やかに暮らす事だけが願いのミリーたちだが、
街は不穏な空気に包まれていた。


スーパーで万引きを疑われた黒人少女が
店主に射殺される事件があり、
また、
警察官の集団による黒人リンチが起り、
黒人たちの怒りが頂点に達していたのだ・・・。





この映画で描かれている、
黒人少女の射殺事件と、
警察官による黒人リンチ事件は、
1992年の出来事だけれど、
27年経った今でも、
こういった事件は、
全然なくなっていないと、
実感する。


日本にも、
差別の問題はあると思うけど、
アメリカの人種問題は、
日本のそれとは質が違うし、
やっぱり、肌の色で明らかに人種が分かってしまうから、
問題が起こりやすいのかなぁとも思ったりする。


それにしても、
集団心理の恐ろしさったらない。
この映画の主人公のハル・ベリーが、
暴動のさなか、
間違って逮捕され、
パトカーに乗せられるんだけど、
それを取り囲む群衆の様子には、
心底、恐怖を覚えるし、
私だったら死を覚悟するかも。


略奪の場面も異常。
無法地帯となった街で、
人々は、スーパーなどに大挙押しかけ、
商品を次々と、運び出す。


それをしている人たちに、
悪びれた様子はなく、
むしろ嬉々としてやっている。
テレビカメラが回っていても、お構いなし。


日本で、災害など、何か非常事態の時、
大きな略奪などが起こらない事に、
海外の人は驚くというけれど、


日本は、この先もずっと、
いい意味で、
世界から驚かれるような、
秩序を保った国であってほしいと、
こういった映画を観ると、いつも思う。


評価 ★★★☆☆

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