「続 蛇姫道中」 [映画]
〔1950年/日本〕
※「蛇姫道中」の続き。
兄・菊之助(長谷川一夫)が、
自分の身代わりに、
輿入れをすると知った蛇姫(山田五十鈴)は、
菊之助の後を追い、
旅に出る。
菊之助はついに、
輿入れ先の城に到着、
城主の本多勝秋と対面。
勝秋は、美しい菊之助を褒めたたえるが、
その様子のおかしさから、
彼が男だと気付き激怒する。
しかし、菊之助が蛇姫の双子の兄だと聞かされ、
さらに、家臣の非礼を咎められた勝秋は、
素直に謝り、
菊之助を開放する・・・。
昨日書いた、「蛇姫道中」の続編だけれど、
映画会社の儲け主義がちょっとだけ見え隠れするような気がして、
当時の観客が可哀想になる。
というのも、
「蛇姫道中」が1949年12月27日の公開で、78分。
「続・蛇姫道中」が1950年1月3日の公開で、60分。
しかも、「続」の方は、
前作の粗筋のナレーションと、
流しによる歌が多いという、
めっちゃ上げ底な内容(笑)。
何も2つに分けなくたって、
余計な場面を削れば、
十分、1本の映画になると思うんだけど。
今だったら、
ネットで叩かれまくりだと思うなぁ(笑)。
お話の流れはそこそこ面白い。
生き別れた双子の兄妹なんて、
いかにも曰くありげで、
ワクワクするし。
ただ、輿入れ先の城主が、
長谷川一夫さんを初めて見た時、
男だと全く気付かないというのが、
ちょっと笑える。
いや、
内心で、
「ずいぶん顔のでかい女だな」くらいは
思っていたのかもしれないけど(笑)。
カルト宗教にハマっていた、
蛇姫の父が目を覚ますラストがいい。
これぞハッピーエンド、だわ。
評価 ★★★☆☆