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「女の教室」 [映画]

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〔1959年/日本〕


ある女子医大のインターン7人は、
入学以来の仲良し。


貧しい母子家庭で育った蝋山操(野添ひとみ)は、
早く国家試験に合格して、
母(浦辺粂子)に楽をさせてやりたいと考えている。


轟有為子(叶順子)は、
裕福な家に育ったが、
盲目の弟がいる。


7人は、揃って国家試験に合格し、
喜び合う。
操と有為子の次の目標は、
研究で学長賞を取る事。


共にトップクラスの成績である2人は、
どちらが受賞してもおかしくはなかったが、
特に操にとって、
学長賞の賞金はとても大きく・・・。





医師を目指す、
7人の女子大生の青春物。


女が7人、
しかも同じ学校で、
時にライバルにもなりうる関係、と聞くと、
揉め事や、喧嘩がありそうな気もするけど、
そのような事は一切なく、
全員が良好な関係で、
物語は進む。


それどころか、
仲間の1人の結婚が、
親から反対されていると聞くと、
6人が揃って、その子の家に押しかけ、
両親に抗議する始末。


ただ、裕福な家の子が多い中、
野添ひとみさん演じる操だけが、
少し屈折している。


みんなが、恋愛だ、遊びだと言っている時でも、
一人、黙々と勉強に励み、
空いた時間に、病院でアルバイトをする。
それもこれも、全ては、
無理して医大に行かせてくれている、
母の苦労に報いるため。


この母は、
他人に自分の子供の学費を払わせたりはせず、
「400万円は贈与だ」、などと言い張る事もせず(笑)、
自分が働いた稼ぎだけで、
操を学校に行かせている。


だから、観ているこちらは、
そんな操に、
賞金が出る学長賞とやらを、
取らせてやりたいと思うわけだけど、
まぁ、その結果は、
ここには書かない。


若い女の子が沢山いると、
それだけで、
その場が華やぐものだが、
7人の女の子たちの中で、
やはり野添さんは、
図抜けて可愛い。


スラリとしている上に、
顔も小さいので、
スタイルもとってもよく見える。


それから、
今まで私は、
叶順子さんの魅力がイマイチ分からなかったけれど、
この映画の彼女は、
とても良かった。


野添さんのライバルでありながら、
いつも彼女の事を
さり気なく考えてあげている、
優しい友達役を、
好演されていた。


自分のことばかりで、
心に余裕のない野添さんの役より、
叶さんの役の方が、
医師に向いているのかも。


評価 ★★★☆☆

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