「シェイプ・オブ・ウォーター」 [映画]
〔2017年/アメリカ〕
1962年。
政府の秘密研究所で、
清掃員として働くイライザ(サリー・ホーキンス)は、
耳は聞こえるが、
話す事ができない。
ある日、イライザは、
研究所の水槽に閉じ込められている、
不思議な生き物を見る。
それは、アマゾンの奥地で、
原住民から神と崇められている生き物で、
イライザは“彼”と、
心が触れ合えるのを感じ、
密かに“彼”に会いに行くようになる。
しかし、研究のリーダーである
ストリックランドが“彼”の解剖を決め、
その日が近づく。
イライザは、“彼”を連れ出し、
自分の部屋に匿うが・・・。
試写会で観た。
この間、
人魚の映画を観たばかりなのに、
今度は半魚人(笑)。
いや、笑ってはいけない。
これは、究極の
ファンタジーラブストーリー。
アマゾンで神と崇められている、
“彼”を、一目見た時、
3年前に感想を書いた事、
「チュパカブラ」がすぐに思い浮かんだ。
↓
http://aomikamica.blog.so-net.ne.jp/2015-01-30
本当にこの映画の"彼”は、
“チュパカブラ”っぽい。
南米出身というのも、同じだし。
可愛い、とか、
飼ってみたい、とか、
そういうレベルのルックスではないかも(笑)。
いや、「飼う」という言葉は相応しくないかな。
何せ、“彼”には人間と同じくらいの知性がある。
ちょっと狂暴になっちゃう事はあるけど。
(劇中、それは本能だから仕方ないと言っている)
とてもいい映画だと思うけど、
一つ言わせて。
劇中、
イライザと“彼”は恋に落ちる、
そこまでは、まぁ、いい。
ただ、2人を性交させるまでって、
必要なんだろうか。
そんな場面がなくたって、
十分感動できるんじゃないだろうか。
(イライザがその事を親友に打ち明けるセリフが、
これまた、大変に生々しい(笑))
何度も書くけど、
人間とチュパカブラよ(笑)。
もちろん、ロマンティックではある。
それは、言葉を超えた愛。
イライザは口がきけないし、
“彼”は言葉を持たない。
それが運命だったら、
必ず惹かれ合う。
相手が誰であっても。
私は、この映画を撮った、
ギレルモ・デル・トロ監督の、
「パンズ・ラビリンス」が好きで好きで、
だから、めっちゃ期待大だったし、
さらに、この映画、今年のアカデミー賞の
作品賞にノミネートされている。
そういった情報に、
左右されたくないけど、
楽しめたので、この点数。
評価 ★★★★☆