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「總会屋錦城 勝負師とその娘」 [映画]

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〔1959年/日本〕


私生児だった内藤錦城(志村喬)は、
10歳で里子に出され、
辛い幼少期を過ごしたおかげで、
強い反骨精神を身に付けた。


大人になった彼は、
大企業の運命を自在に操る、
「総会屋」の大物として
知られるようになる。


そんなある日、
錦城の一人娘・美和子(叶順子)が、
幼い息子を連れて、
婚家から帰って来る。


一時的な里帰りだと思っていた錦城だが、
美和子はもう二度と帰らないと、
妻に話したらしい。
どうやら、婚家で、
「総会屋の娘」と言われ、
辛い目に遭っていたというのだが・・・。





なんだか難しそうなタイトルだなぁ、
観ても意味分かるかなぁと、
ちょっと不安だったけど、
先日の「夢でありたい」と連続して上映されていたので、
チケットを買ってしまった(笑)。


そもそも、「総会屋」というのが、
一体何をする人の事をいうのかが、
私にはよく分からない。


株主総会で暴れる人?
というイメージは何となくあるけど、
総会屋ってのが、
そもそも職業なのか、
それとも副業なのか、
誰から報酬を得ているのか、
株主総会で暴れる事で、
誰が、どのように得をするのか・・・


もう、全部、さっぱり分からない。


でも、いつもの事だけど、
私は、そのような事より、
小さな、ちまちました事の方が気にかかる。
この映画の場合、
「総会屋」より、「その娘」の方に、どんな物語があるのだろうと。


で、その、「その娘」の方の物語は面白かった。
父親が総会屋と言う理由で、
婚家でいじめられ、
飛び出してくる娘を演じる、叶順子さん。


強面の総会屋は、
娘には、「婚家へ帰れ」と厳しいけれど、
孫には弱いようで、
志村喬さんは、
叶さんの、3歳ほどの息子の言いなり(笑)。
志村さんと孫が、
2人並んでラジオ体操をする場面があるのだけれど、
これが秀逸。
子供の動きがめっちゃ可愛い。


川崎敬三さんの名前が載っていたので、
楽しみにしていたのだけれど、
彼は、叶さんの恋人役で、
出番は、ほんの1~2分。
古い映画にはよくある、
いつもの事だけど、
騙された気分(笑)。


評価 ★★★☆☆

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