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「復讐の切り札」 [映画]

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〔1966年/日本〕


ある4人の悪党、
権藤、駒田、貝塚、中島の所に、
それぞれ、動物の死骸に括り付けられた
脅迫状が届く。
そこには、
「父を殺したお前に復讐する」と書かれてあった。


送り主は、青田新次(田宮二郎)。
船長だった青田の父は、
ダイヤの密輸をしようとした権藤たちを咎めた事で、
嵐の中、
拳銃で撃たれた挙句、海中に放り出されたのだ。


青田は、老人に変装し、
中島に近づき、
父を撃った人間を言えと迫った。
しかし、中島は、
青田の目の前で、
何者かに撃ち殺されてしまう。


その後も、青田は、
そば屋、マジシャン、殺し屋などに変装し、
権藤たちに近づき・・・。





田宮二郎が、
父を殺した4人の男に復讐する物語だけれど、
なんたって、見どころは、
彼の七変化であろう(笑)。


最初に化けた、老人は、
まぁ、いいとしよう。
白髪だし、腰は曲がっているし、
敵が騙されるのも、仕方あるまい。


しかしだ。


その後、彼はフランス人マジシャンとして、
パーティで、
フランス語訛りの、変な日本語を話しながら、
手品を披露したり、
顔にひどい火傷の痕がある殺し屋として、
権藤たちに雇われたり。
どう見たって、怪しすぎる変装を繰り返す(笑)。


さらに、
蕎麦屋の出前持ちや、
盲目の按摩に至っては、
変装にすらなっていない。
白衣を着て、
サングラスをかけただけ(笑)。


敵も、鈍くさすぎやしないか?(笑)
最初に老人で騙された時に、
田宮が変装名人だと知ったはずなのだから、
初対面の相手には、
大変な警戒をするはずなのに、
全くそんな様子もない。


まぁ、とにもかくにも、
トンデモ映画だと思えば楽しめる。


田宮二郎の、昔の恋人を演じる
江波杏子が素敵。


江波さんは、田宮が死んだと思い、
今は、ある実力者の情婦をしている。
そんな彼女と田宮が対面する場面は、
変装の場面とは、
空気感が変わる。


評価 ★★★☆☆

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