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「Love Letter」 [映画]

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〔1995年/日本〕


神戸に住む渡辺博子(中山美穂)は、
恋人・藤井樹を山の遭難で失う。
いまでも樹を忘れられない博子は、
三回忌に出席したあと、
樹の家に行き、
樹の母(加賀まりこ)から、中学の卒業アルバムを見せられる。


小樽の中学に通っていた樹だったが、
巻末に載せられている住所の場所には、
現在は国道が通っていて、
その番地は存在しないという。
博子はふと、
その存在しない番地へ手紙を送ってみようと思い立つ。


それは天国にいる樹へ宛てた、
届かないはずの手紙だった。
ところが数日後、
「藤井樹」と名乗る人間から、
返事が届いたではないか。


一方、小樽に住む図書館員、藤井樹(中山美穂・二役)は困惑していた。
神戸の、渡辺博子なる人物から、
自分宛てに手紙が届いたからだ。
神戸には知り合いはいないし、
渡辺博子という名前にも記憶がない・・・。





存在しないはずの住所に手紙を書いたら、
返事が来た、って、
なにかとんでもない理由があるのか、
ファンタジーかオカルト話?と思っていたら、
種明かしは意外と単純だった。


評価高いのね。
公開されてすぐに観れば、
もっと感動できたのかもしれないが、
やっぱり今の時代に観ると古さは否めない。
それとも、私が汚れちまったせいなのか(笑)。


なんたって、
主演の中山美穂が、
22年の間に、
結婚して、子供生んで、離婚して、
新しい恋人ができて、その彼とも別れたってんだから、
時の流れを嫌でも感じるってもんである(笑)。


小樽の藤井樹が、
自分を証明するために、
会った事もない神戸の渡辺博子に、
免許証のコピーを送るのにも
ビックリだ。


昔は個人情報なんて概念がなかったのねぇと
現在との違いを思う。
そもそも、今だったら、
見知らぬ人から手紙が来た時点で、
無視でしょうね。
返事を書いて、何か事件に巻き込まれでもしたら、
危機感が無さすぎだと、
非難されかねない。


そういう意味では、
ネット文化前夜の、
いい物語なのかもしれないな。


二役で主演を演じる中山美穂だけど、
せめて髪型を変えるとかした方が、
より良かった気がする。


評価 ★★★☆☆

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