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「ミス・シェパードをお手本に」 [映画]

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〔2015年/イギリス〕


ロンドンの北部・カムデンに引っ越してきた、
劇作家のベネット(アレックス・ジェニングス)は、
家の近所の路上に小さなバンを止め、
その中で暮らしてる老女ミス・シェパード(マギー・スミス)が
いる事を知る。


ミス・シェパードは、
偏屈で変わり者で、
人の言う事は聞かず、
親切にされても、感謝もしない。


ある日、ベネットは、
路上駐車を咎められるミス・シェパードを見て、
自分の家の敷地内のスペースに、
バンを停めたらどうかと提案、
彼女はそれに従う。


ベネットは、
それを一時的なものと考えていたが、
それから15年、
彼とミス・シェパードの、
不思議な敷地内同居は続き・・・。





なんだか凝り過ぎな邦題だなぁと思う。
原題は、
「THE LADY IN THE VAN」。
単純明快(笑)。


一体、彼女の何を「お手本」にしろと言うのだろう。
年を取って、
ホームレスのような事態にならないようにしましょうという事か、
それとも、
他人にどんなに親切にされても、
感謝もせずに、
悪態をつく老人にはならないように気を付けましょうという事か。


いかにも、「いい話」っぽい体で
作られてはいるけれど、
実際、このミス・シェパードの
不潔な様子には辟易する。


ベネットの敷地内に自分のバンを停めさせてもらっているのに、
バンの周囲はゴミ・ゴミ・ゴミ。
さらに、汚物まで落としている始末で。
(これは勘弁してほしい)
(正月からする話題じゃない(笑))


色々な事情で、
彼女はそうなってしまったのは分かるけど、
今の日本なら、確実に通報レベルな気が。


ただ、ベネットは劇作家なので、
彼女をネタに本を書いている。
つまり、元は取っているわけだ。
人生、持ちつ持たれつという事ね(笑)。


ミス・シェパードの人生を狂わせてしまった、
最大の理由が、
冒頭、音だけで表現されている。
それが、ラスト近くに分かる、という作り。


評価 ★★★☆☆

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