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「朝やけの詩」 [映画]

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〔1973年/日本〕


信濃高原で暮らす春子(高橋惠子)は、
頑固な父・作蔵(仲代達矢)や
弟と妹の世話をして生活している。
母親は、この貧しい暮らしに耐え切れず、
出て行ったきりだ。


平和なこの村にも、
開発の波がやって来る。
不動産会社・アポロ観光の社長・神山と
村の有力者・稲城が結託して、
ここにレジャーランドの建設するというのだ。


春子の恋人・朝夫(北大路欣也)は、
稲城に反発するが、
朝夫の本当の父は、
稲城の兄だと知らされ、愕然とする。


村には手を付けないという約束の元、
アポロ観光で働く事になった朝夫だが、
会社は約束を反古し、
測量を始める。


また、多額の金を提示された村人たちは、
浮足立ち・・・。





うーん、困った。
ここに、この映画のジャケット写真を載せるため、
画像検索したのだけれど、
出てくるのは、
関根恵子のヌードが写ったものばかり。


映画の内容は、
骨太の、社会派ドラマだというのに、
何なんだ、このギャップは。


という事で、色々検索してみたら、
やはり、当時、この映画は、
関根恵子のヌードで大変な騒ぎになったらしい。


冒頭、関根さんが野尻湖を全裸で泳ぐシーンでは、
報道陣が150人も押し寄せ、
シャッターの音は、泳いでいる関根さんにまで、
聞こえてきたとか。


さらに、環境庁から苦情が来たというのだからビックリだ。
なんでも、野尻湖は国定公園で、
そんな場所で、ヌードを撮影するとけしからん、と
いう事らしい。


映画の作り手側は、
ヌードでなく、
もっと内容を見てほしいを思っていたかもしれないけど、
でも、関根さんが○月○日に全裸で泳ぎますからと
触れ回ったのも、また、作り手側だろうしね。
極秘撮影なら、そんなに人が来るわけない。
今でいうなら、
タレントの空港芸みたいなものか。


他にも関根さんは、
どーでもいい場面でヌードになる。
何もそんな場面で、と思わなくもないけど、
まぁ、彼女は元々、割とそういう映画の多い方だし、
本人が良ければ、好きにすればいい。


あーあ、映画の内容に全く触れないまま、
ヌード一つで原稿用紙が終わっちゃったよ(笑)。


この映画について書かれた、
世間の皆様のブログも、
どれも似たり寄ったり(笑)。


つまり私も、
平凡な俗人という事だ(笑)。


ところで、ネットに落ちていたネタなので、
鵜呑みにはできないけど、
この映画、吉永小百合さん主演で、
「おお牧場はみどり」というタイトルで
作られる計画があったって、本当なのだろうか。


「おお牧場はみどり」て(笑)。
タイトルからして、
この映画ほど、骨太な内容にはならなかった気がする。
あぁ、作ってほしかったなぁ。
関根さんの方をボツにするのではなく、両方。
同じ内容でも、主演が変わるとこれほど違うものかという
味わいを比べたかった。


評価 ★★★☆☆

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