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「パッション・プレイ」 [映画]

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〔2010年/アメリカ〕


場末のバーで働くトランぺッターのミッキー・ロークは、
ボスのビル・マーレイの女房に手を出したせいで、
砂漠に連れていかれ、
殺されかけるが、
間一髪のところで助かる。


電話を探して彷徨ったロークは、
砂漠の中で興行する見世物小屋に辿り着き、
そこで、背中に羽根が生えた「鳥女」、
ミーガン・フォックスと出会う。


なんと、フォックスの羽根は、
本当に彼女の体から生えていた。
見世物小屋の団長は、
フォックスが幼い頃、
ゴミと一緒に捨てられていたのを拾ったのだと言う。


見世物小屋を逃げ出したフォックスとロークは、
一緒に暮らし始めるが、
フォックスの存在を知ったマーレイは、
彼女をさらい・・・。





ミーガン・フォックスの背中に生えた、
羽根の美しさったら。


それは、広げると、
十分に空を飛べると思えるほど大きく、
羽並もとても綺麗で
そんなものを生やしている彼女が羨ましくなったくらい。


そういえば、
アジアの奥地などで、
尻尾の生えた人間が生まれた、なんてニュースは
聞いた事があるけれど、
羽根の生えた人間という話は聞いた事がないなぁ、と思う。
尻尾は、人間が猿だった頃の名残りだと、
十分有り得る事だけれど、
やっぱり、
人類と鳥類とは、
全くの別物という事なのだろうか。


ミッキー・ロークが、
殺されかかる冒頭から、
闇社会の犯罪物だと思って観始めたのに、
そんな展開にビックリ。
闇社会とファンタジーの融合ってところか(笑)。


ミッキー・ロークが、
汚れなんだけど、
汚れの中にある一筋の清らかさというか、
真っ当さを上手く演じている。


彼は、理由は分からないけど、
(本人は整形の失敗だと語っているようだけど)
若い頃の美しさを完全に失ってしまった。
どうなる事かと思っていたけど、
完全復活。
それはそれで、
こういった役がある。
むしろ、「ナインハーフ」の頃のままだったら、
スカした、いけ好かない奴という印象で
終っていたかもしれない。
人生、失敗したって、それを逆利用するまでだ。


ちょっと納得いかない場面もあったけど、
劇場未公開のB級映画だと思えば、
まぁ、良しだ(笑)。


本来のキャラからしたら、
ロークとビル・マーレイの役は逆なんじゃ?と思うけど、
むしろ逆だからこそ、
妙味というか、
面白さが出たのだと思う。


なんだか不思議な味わいのある1本。


評価 ★★★☆☆

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