SSブログ

「大コメ騒動」 [映画]

daikomesoudou.jpg
〔2020年/日本〕


1918年。富山。
17歳で、農家から漁村に嫁いできた
松浦いと(井上真央)も、
今は3人の子持ち。


村の女たちは、
真っ黒に日焼けしながら、
米俵を船へと運ぶ仕事をして、
家計を助けている。


それは、シベリアへの出兵により、
現地を米を送る為。
しかし、そのせいで、
米が不足し、
米屋は、不当に価格を吊り上げるばかり。


我慢の限界に達した女たちは、
「越中女房一揆」を決行し・・・。





試写会で観た。


上映前に舞台挨拶があったのだけれど、

poster_4723.jpg
井上真央さん、
夏木マリさん、
室井滋さん、
鈴木砂羽さん、
左時枝さん、
柴田理恵さん
という、
なんとも魅力的な女優さんたちがご登壇。
撮影時のお話も弾み、
とても楽しい舞台挨拶でした。


この映画は、
実際、富山県で起こった
「越中女房一揆」を
モチーフにしているという事で、
途中で、
富山県の知事さんもご参加。


お土産に、
富山のお米「富富富(ふふふ)」を
いただきました。

IMG_0481.jpg

なんて嬉しい。
今あるお米がなくなったら、
早速、いただこうと思います。


映画は、といえば、
井上真央さんが、
とってもいい。


漁村の女房という役らしく、
真っ黒な、
お化粧っ気のない顔で、
すごく頑張ってる。


本来、
米どころであるはずの富山県が、
戦地へ米を送るせいで、
米の価格が上がり、
住人が飢えるなど、
あってはならない事で、
一揆が起こるのも、当然と言える。


なんだか、そういう事って、
現代にも当てはまる事がありそうで、
100年前の話じゃないか、と、
笑っているだけでは済まされない気がする。


それは、
格差社会、という事にも繋がる。
それから、
女の幸せは、
嫁いだ家の金次第、というのも、
感じられる。


シリアスだけど、コミカルで、
それでいて、
ちょっと考えさせられる映画だった。


評価 ★★★☆☆

nice!(113)  コメント(8) 
共通テーマ:映画