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「笑う招き猫」 [映画]

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〔2017年/日本〕


ヒトミ(清水富美加)とアカコ(松井玲奈)は、
知り合って7年。
「アカコとヒトミ」という漫才コンビを組んで5年。


今日も小劇場で、
客を前にネタを披露するが、
中々メジャーになれない。


2人はすぐに喧嘩し、
解散危機になるが、
それでも、なんとか持ち直す。
夢は「武道館で漫才」だ。


それでも少しずつ、
仕事が入り始め、
テレビに出られるようになった矢先に・・・。





あぁ、何とも勿体ない、
清水富美加嬢。
こんなにできる子なのに、
まさか、別世界に行ってしまうとは。


あちらの世界でも、
女優業は続けているようだけれど、
限られた世界では、
こちらの世界ほどには、
演技力を磨く事も、
芸の幅を広げる事も、
難しいのではないだろうか。


沢山いる、こちらの世界の他の女優たちと
切磋琢磨しながら、
原石を磨くように成長してほしいけど、
今の状態ではそれが一番できない事だと思う。
まぁ、私がどうこう言う問題ではないけど。


それから、
こちらも勿体ない、
松井玲奈嬢。


いや、この子自身には、
何の問題もない。
問題ないどころか、すごくいい。


では何が勿体ないかって、
この子が、どんなにいい演技をしても、
やっぱり、どうしても、
「どうせAKB系のグループ出身じゃん」と言われてしまう事。


ジャニーズやAKB系列出身だと、
そのイメージを払拭するのに、
とても時間がかかる気がして。


とにかく、この、
清水富美加嬢と、松井玲奈嬢、
2人のコンビの、
スピード感とか、
焦りとか、
悩みが、
とても上手く表現されていて、
応援したくなる。


正直、漫才はあまり面白くない(笑)。
でも、「売れない漫才師」という設定なのだから、
腹を抱えて笑うほど面白かったら
話しが成り立たないし、
あれくらいでいいのかもしれない。


それにしても、
以前、知り合いの男性と、
「女芸人って、男の芸人より本気だよね」という話をした事がある。


男性がお笑い芸人を目指す場合、
その気持ちのどこかに、
「女にモテたい」というのがあるけれども、
女が、お笑い芸人を目指す場合、
「男にモテたいから」とは決して思っていないだろう、と。
つまり、お笑いに対して本気ではないか、と。
そう考えてみると、
確かに、この2人、
少なくとも、男受けを狙って、
芸人を目指してはいない。


もちろん、
本気で面白い芸をしたい、という以外に、
「とにかく何でもいいから有名になりたい」とか、
「金を稼ぎたい」ってのが
理由の人もいるんだろうけど。


評価 ★★★★☆

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