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「桜の温度」 [映画]

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〔2020年/日本〕


高校1年生の柊吾は、
自分の暮らす地方都市に、
苛立ちを感じながら生きている。


柊吾の兄・海斗は、
家業の造り酒屋を手伝っており、
幼馴染の蘭澄と付き合っているらしい。


蘭澄との噂を確かめたくて、
柊吾は兄の部屋に行くが、
なぜかそれを言い出せず、
部屋を出る。


その後、廃墟で、
蘭澄と会った柊吾は・・・。





先日、
徳島旅行に行った際、
アニメ専門の映画館、
「ufotable」さんに行ったと書いた。
 ↓
https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2020-12-22


私は旅行に行った時は、
その土地の、
できれば、「その土地らしい」映画館に
行くと決めているのだけれど、


なんとビックリ。


この「桜の温度」は、
「ufotable」さんオリジナルのアニメで、
上映は、徳島の、
この映画館だけとの事。


これ以上、
「その土地らしい」映画って、
あるんだろうか。
偶然とはいえ、
本当に行って良かった。


しかも、上映時間は21分と短く、
帰るその日に観るにはピッタリの長さ。
まさしく、私のための映画のようだ。
(いや、違いますね、勝手にすみません)


主な登場人物は、
3人。


主人公の高校生と、
彼の兄と、
兄の恋人と噂されているJK。


自分の住む地方都市に苛立つ主人公だけど、
まだ学生の彼は、
どうする事も出来ず、
将来の事も、決めかねている。


兄は、この町に不満はなさそうな、
落ち着いた、
大人の男だ。
主人公と、そう年は変わらないのに。


兄の恋人は、
何か家庭に事情があるらしく、
途中で学校に来なくなる。


この微妙な三角関数が、
切ない。
恋、とも言えないような、
でも、とても大切な思い。


短いので、
全てが詳らかになるわけでなく、
思わせぶりな描写が多いけど、
3人の心を慮る事はできる。
不思議な後味の映画。


評価 ★★★☆☆

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