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「ミッドナイトスワン」 [映画]

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〔2020年/日本〕


新宿のショーパブで働く、
トランスジェンダーの凪沙(草なぎ剛)は、
ある日、母親から、
遠い親戚の中学生少女・一果(服部樹咲)を
預かるよう、言われてしまう。


一果は、
母親のネグレクトと暴力に耐える、
感情表現の下手な子で、
子供を扱った事のない凪沙は戸惑う。


ある日、一果は、
近所のバレエ教室を覗く。
広島で少しだけバレエをしていた彼女は、
踊る事が好きだった。
講師に声を掛けられた一果は、
そのまま凪沙に告げずに、
教室に通うようになる。


莫大な費用がかかるバレエのために、
一果は、いかがわしいバイトをするようになるが、
すぐ警察に捕まり、
凪沙は慌てて彼女を引き取りに行き・・・。





公開された時、
観たいと思いながら、
時間が取れずに、
もうとっくに終わってしまったと思い込んでいたら、
まだ普通に公開されていたので、
観にいった。


とても人気なので、
ロングラン上映という事で、
先日は、二度目の舞台挨拶も行われたそうだ。


「人気」という以外にも、
新コロの影響なのか、
洋画も、邦画も、
以前ほど、すぐ新作!というようにはならないように
思うのだけれど、
気のせいだろうか。


まぁ、そのおかげで、
以前のペースならとっくに終わっていたであろう映画が、
長く上映されているので、
悪い事ばかりではないのかもしれない。


本作は、SMAPの剛が、
トランスジェンダー・凪沙を演じたという話題作。


剛は、女というには、
少しごっつい顔立ちで、
でもだからこそ、
体は男、心は女、という、
そのギャップに苦しむ様子が、
強く伝わってくる。


そして、凪沙が預かる事になった、
少女・一果。
心に傷を抱えている、
という意味では、
一果も、凪沙も、似た者同士。
2人は反発し合いながらも、
次第に分かり合う様子がいい。


凪沙は、ついに決意を固め、
タイで性転換手術を受けるのだけれど、
その後の展開は
かなりのショック。
リアルで、恐ろしい。


それにしても、
この映画に出てくる母親たちってのが、
みんな、
ロクなもんじゃないのが悲しい。
実の母でない、
凪沙の方が、ずっと母親らしい。
そう、ポスターに書かれた言葉のように。


評価 ★★★☆☆

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