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「愉快な愉快な落第生とお嬢さん」 [映画]

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〔1964年/日本〕


松井明(早川保)
金山一夫(藤木孝)
田村金次(寺島達夫)の3人の大学生は、
金を稼ぐため、
探偵事務所を運営している。


ある日、
「太平洋厚生事業団」の理事長秘書をしているという
玉川マリ(桑野みゆき)が、
依頼者としてやってくる。


マリ曰く、
「太平洋厚生事業団」では、
非行少年センターを建てる計画がある。
しかし、ライバルの島村観光も、同じ計画を立てている。
どうか島村観光の社長・島村の悪巧みを暴いてほしい、と言うのだ。


早速、島村社長の家を訪れた3人だったが、
口の達者な社長に
丸めこまれた上に、
島村の娘・晴美(加賀まりこ)の可愛さに、
ポーっとなってしまい・・・。





大学の悪友3人が、
探偵社を立ち上げ、
依頼された案件を解決するという物語。


こんな、ど素人探偵に、
大事業に取り組む際の、ライバル会社の内幕を調べるなんて、
依頼がくるか?
浮気調査の方が、まだ説得力がある、と思うけど、
そこは映画。


案の定、
彼らのする事といったら、
加賀まりこが見合いする料亭に潜入して、
盗撮、盗聴をするなど、
ユルい事ばっか(笑)。
そんなもん、証拠にもなりゃしない。


まぁ、この映画の見所は、
そんなところではなく、
人間同士の軽妙なやり取りであろう。


私が一番好きなのは、
松井明と、彼の妻・絹代との関係。


学生結婚している明は、
生活費から学費から、
全てを、年上妻の絹代に頼っている。


絹代は大変な焼きもち焼きで、
明に言い寄ってくる女の影に、
いつもピリピリしていて、
そんな二人の会話が、
なんだか笑える。


桑野みゆきさんが魅力的。
善女なんだか悪女なんだか、
よく分からない役がハマっていた。


加賀まりこさんは、
ちょっと影が薄いかな。
加賀さんの小悪魔的魅力が、
あまり発揮できていなかったような。


加賀さんが、桑野さんの役を演じても
良かったかも。


評価 ★★★☆☆

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