「恐怖女子高校 不良悶絶グループ」 [映画]

〔1973年/日本〕
私立聖愛学園は、
米軍基地のある町の高校。
この学園の3年A組には、
「紅ばら会」というスケバングループがあり、
もうすぐ番長が転校するため、
新番長に、野中鷹子(池玲子)が選ばれる。
ところが、鷹子の市会議員の父親が、
妊娠している女性を助手席に乗せたまま、
事故を起こし、死亡。
大スキャンダルとなる。
副番の速水絹枝は、
PTA会長の父に頼んで、
鷹子を、貧乏人やハーフばかりのD組、
通称「スクラップ組」に、
クラス替えをさせる。
鷹子は、
D組のスケバングループ「恐竜会」で番長となり、
「紅ばら会」と対立するが・・・。
シリーズ3作目。
これも2作目と同様、
悪くない。
しょうもないのは、1作目だけだったらしい。
諦めて、観るのをやめなくて良かった。
今回のお話は、
ちょっとサスペンスっぽく、
主人公・鷹子の父親が、
実は事故ではなく、
殺されたのだと分かり、
その犯人と動機にも、
焦点が当てられる。
それから、3作目にしてはじめて、
主人公の本気の恋愛が描かれる。
今までは、JKたちが
暴れたり、リンチなどするばかりで、
恋愛の入り込む隙間はなかったから。
しかもその相手は、
父親と一緒に死んだ女性の弟。
つまり、二人にとって、
犯人は共通の敵という事になり、
そりゃあ、結びつきはより強固になるであろう。
それにしても、
同じ学校の中だというのに、
金持ちのクラスと、
そうでないクラスが、
あんなにあからさまに分かれてるってのが、すごい。
「スクラップ組」て(笑)。
そして父を亡くした途端、
「スクラップ組」に編入させられる主人公。
それって、基本、
「小公女」の物語じゃない?
セーラとスケバンを一緒にするのも
変といえば変だけど(笑)。
評価 ★★★☆☆