SSブログ

「私の少女」 [映画]

watashinoshojo.jpg
〔2014年/韓国〕


ある海辺の町の警察に、
まだ年若い女性・ヨンナム(ペ・ドゥナ)が、
新署長として赴任してくる。


ヨンナムは、
この町で暮らす14歳の少女・ドヒが、
継父・ヨンハと、ヨンハの母から激しい暴力を受けている事に気付くが、
どうやら町の人間は、
それを知りながら、見て見ぬフリをしている様子だ。


そんなある日、ヨンハの母が海に落ちて死ぬ。
そんなこんなをきっかけに、
ヨンナムは、ドヒを、
一時的に自分の家に寝泊まりさせることに。


けれど、その事が、
あとで大きな問題になる。
実はヨンナム自身、
この町に左遷させられた事には理由があるのだ・・・。





このブログを書くにあたって、
色々調べてみたら、
ジャンルが、「ヒューマンドラマ」と書かれているサイトがあって
ちょっと驚いた。


私は、少女への虐待や、
学校でのイジメ、
少女の実母の失踪、
祖母の死などの事から、
最後までサスペンスやホラーの匂いが拭えなかったから。


とっても面白い映画だったけど、
考えさせられる。
警察官や、学校の先生などの立場の人は、
どんな事情があるにせよ、
自分が関わった特定の子供を、
自宅に預からない方がいいのではないか、とか。


その子の事を、死ぬまで面倒見る覚悟があるならともかく、
一時的な預かりは、
いつかは、元の家に帰さねばならないわけで、
期待させる分だけ、
かえって可哀想な思いをさせる気がする。


まして、主人公のヨンナムは、
ある理由があって、左遷されてきたのだ。
ここで女の子を預かるのは危険すぎる。
この町で失敗したら、
もう後がない。


私がこの映画をサスペンスだと思ったのは、
ラスト近くの、
ヨンナムの同僚の一言も理由の一つだ。


なんというか、その一言ってのが、
子供を主人公のしたホラー、
「オーメン」なんかでも、
出てきそうな言葉なので、
最後の最後になにかあるのかと思っちゃって。


ところで、失踪したドヒの母親って、
どこに行っちゃったんだろう。
一度も出てこなかったけど。


私は、途中で、
生きてるんだろうか、まさか・・・
と思ったけど、
特に何か事件性を示すような場面はなかったから、
本当に失踪なのか、
お察しくださいなのか。


面白いし、
ハッピーエンドっぽいけど、
エンドマークの先に起こる事を考えると、
とても幸せ気分というようにはなれない不気味さがある。


評価 ★★★★☆

nice!(120)  コメント(4) 
共通テーマ:映画