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「0課の女 赤い手錠」 [映画]

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〔1974年/日本〕


女刑事・零(杉本美樹)は、
女を食い物にする、ロシア人外交官を逮捕する際、
殺してしまい、
留置場に入れられる。


一方、ムショから出てきたばかりの仲原義秀(郷鍈治)は、
仲間と5人で、
カップルを襲い、
男を殺し、女を凌辱する。


ところが、その女が、
次期総理大臣候補・南雲善悟(丹波哲郎)の娘・杏子だったことから、
仲原たちは、身代金を要求する。


警察は、零に、
杏子の救出を命令、
犯人は殺してもいい、
そして、成功した暁には、
元の部署に戻してやる、との条件を付ける。


零は、仲原に近付き、
アジト潜入に成功。
しかし、仲原以外の男たちは、
零を信用せず・・・。





主演の杉本美樹さん演じる零が
カッコよくて、
見入ってしまう。


彼女は、どんな事にも動じない。
クールで、
顔色一つ変えない。
男たちから、どんな暴力を振るわれても。


タイトルの通り、
零の手錠は真っ赤なんだけど、
手錠だけでなく、
拳銃も、警察手帳も、真っ赤。
なにゆえ、彼女にだけ、
そんな特別な物が支給されているのかは不明だけど(笑)、
そんな事は全然気にならない。
これはそういう映画なのだ。


ネットでは、
「警視庁0課」というのは、
最初から存在していたように書かれているサイトがあるけれど、
零が、ある人物から、
「お前は何課の刑事だ! 1課か? 2課か?」と聞かれて、
「何課でもないよ、まぁ、0課ってとこかな」みたいな返事をする
シーンがあるので、
零がその場の思い付きで言ったようにも取れる。


原作の劇画では、
「0課」が存在するのかもしれないが。


この映画、
零にはまるで感情がないみたいに、
冷たい顔をしてるけど、


悪党の仲原も、
非情な事では負けていない。


彼は、まるで心を動かす事なく、
人を殺す。
自分の弟も殺す。
まぁ、弟を殺した後は泣いていたから、
血縁者の死には、
多少、心を動かすのかもしれない。


そういう意味では、
本当の冷血漢は、タンバリンかもしれない。


タンバリンは、誘拐された自分の娘が、
麻薬を打たれて、
廃人のようになってしまった事を知ると、
「もうあの子は、政略結婚に使えない。
 殺してもらって構わない」と言う。


なんという事を。
こんな人が総理大臣候補。
怖いわ。


女性を凌辱する場面がなかったら、
4点なんだけどなぁ。


評価 ★★★☆☆

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