夢が叶っても嬉しくない。 [できごと]
今まで、ずっと、
私が夢見ていた事の一つに、
「観客が一人もいない映画館で、
自分だけで映画を独占して観てみたい」
というのがあったのですが、
まさか、冗談半分の夢が、
本当に実現する日が来るとは、思ってもいませんでした。
6月16日。
新宿歌舞伎町の、TOHOシネマズ新宿です。
エレベーターを上がって、
ロビーを見た時、唖然としました。
いつ、如何なる時に行ってもめちゃ混みで、
同じTOHO系なら、
わざわざ日比谷や上野に行く事もあるくらい、
避け気味だった新宿が、こんな事って。
いえ、噂には聞いていました。
ブログのお友達の、のむらさんが、
私より数日前、同じ経験をした事を、
書かれておられたのです。
内容が丸かぶりですが、
実際にこの目で確かめると、
やはりショックが大きく、書かずにいられませんでした。
同じ内容になってしまっている事は、
のむらさんもご存知です。
チケットをもぎってもらったら、
検温です。
この機械の前に立つと、体温が表示されます。
36.2度でした。
まさか、映画館で、
体温を計られる日が来ようとは。
中の廊下も、こんな状態。
とはいえ、
劇場に入れば、誰かいるだろう。
一人なんて事があるわけない、と思いながら、
「スクリーン2」に入ったのですが、
本当に誰もいない。
いや、上映までにまだ数分あるから、
そのうち誰か来るだろう・・・
・・・と思っていましたが、
結局、最後まで私だけでした。
映画が終わり、劇場を出るとすぐ、
若い男性社員さんが、
ドアを消毒し始め、
そのお姿を見た時、
大げさでなく涙が出ました。
観客が私だけなのに、
こんなに一生懸命お掃除されて、
本当にありがたくて、申し訳なくて。
思わず、
「中のお掃除は、私が座った周辺だけで大丈夫ですよ。
どこにも触っていないので」
と言ってあげたかったくらいです。
さらに、ロビーの外では、
マネージャーさんでしょうか、
深々と頭を下げられて、
「ありがとうございました。またのご来館をお待ちしております」と。
普段なら、特に気に留めないそんな言葉にも強く反応して、
私も「ありがとうございました」と、
自然にいつもより深く頭を下げていました。
ニュースでは、
歌舞伎町に、人が戻りつつあると報道されていますが、
実際行ってみると、
以前のような賑わいはありません。
もちろん、歌舞伎町は日本一の感染危険地帯だと、
喧伝されているせいもあるでしょう。
私だって、
人が濃厚接触するようなお店の再開は、
早いのではないかと思ったりもします。
でも、現実に、映画館のあのような状況を見ると、
これから、世界はどうなるのだろうと、
憂うような気持ちになります。
大好きな映画が衰退する事も大変に不安だし、
それに、映画だけでなく、全ての産業がどうなってしまうのかと。
世の中は、全て繋がっているのですから。
映画の独占は、全然嬉しくなかった。
早く、誰もが、
1ミリの不安もなく、
映画を観たり、お買い物したり、
外食を楽しむ世の中が戻ってくることを
心から願っています。
〓
私が夢見ていた事の一つに、
「観客が一人もいない映画館で、
自分だけで映画を独占して観てみたい」
というのがあったのですが、
まさか、冗談半分の夢が、
本当に実現する日が来るとは、思ってもいませんでした。
6月16日。
新宿歌舞伎町の、TOHOシネマズ新宿です。
エレベーターを上がって、
ロビーを見た時、唖然としました。
いつ、如何なる時に行ってもめちゃ混みで、
同じTOHO系なら、
わざわざ日比谷や上野に行く事もあるくらい、
避け気味だった新宿が、こんな事って。
いえ、噂には聞いていました。
ブログのお友達の、のむらさんが、
私より数日前、同じ経験をした事を、
書かれておられたのです。
内容が丸かぶりですが、
実際にこの目で確かめると、
やはりショックが大きく、書かずにいられませんでした。
同じ内容になってしまっている事は、
のむらさんもご存知です。
チケットをもぎってもらったら、
検温です。
この機械の前に立つと、体温が表示されます。
36.2度でした。
まさか、映画館で、
体温を計られる日が来ようとは。
中の廊下も、こんな状態。
とはいえ、
劇場に入れば、誰かいるだろう。
一人なんて事があるわけない、と思いながら、
「スクリーン2」に入ったのですが、
本当に誰もいない。
いや、上映までにまだ数分あるから、
そのうち誰か来るだろう・・・
・・・と思っていましたが、
結局、最後まで私だけでした。
映画が終わり、劇場を出るとすぐ、
若い男性社員さんが、
ドアを消毒し始め、
そのお姿を見た時、
大げさでなく涙が出ました。
観客が私だけなのに、
こんなに一生懸命お掃除されて、
本当にありがたくて、申し訳なくて。
思わず、
「中のお掃除は、私が座った周辺だけで大丈夫ですよ。
どこにも触っていないので」
と言ってあげたかったくらいです。
さらに、ロビーの外では、
マネージャーさんでしょうか、
深々と頭を下げられて、
「ありがとうございました。またのご来館をお待ちしております」と。
普段なら、特に気に留めないそんな言葉にも強く反応して、
私も「ありがとうございました」と、
自然にいつもより深く頭を下げていました。
ニュースでは、
歌舞伎町に、人が戻りつつあると報道されていますが、
実際行ってみると、
以前のような賑わいはありません。
もちろん、歌舞伎町は日本一の感染危険地帯だと、
喧伝されているせいもあるでしょう。
私だって、
人が濃厚接触するようなお店の再開は、
早いのではないかと思ったりもします。
でも、現実に、映画館のあのような状況を見ると、
これから、世界はどうなるのだろうと、
憂うような気持ちになります。
大好きな映画が衰退する事も大変に不安だし、
それに、映画だけでなく、全ての産業がどうなってしまうのかと。
世の中は、全て繋がっているのですから。
映画の独占は、全然嬉しくなかった。
早く、誰もが、
1ミリの不安もなく、
映画を観たり、お買い物したり、
外食を楽しむ世の中が戻ってくることを
心から願っています。
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