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「あなた好みの」 [映画]

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〔1969年/日本〕


大きな農家で育った薮内武志(川崎敬三)は、
女嫌いで、結婚する気配もない。
心配した祖母・お久(飯田蝶子)と、
父親・権作(伴淳三郎)は、
花嫁学校を買い取り、武志を教頭に据える。
生徒の中から、武志の嫁を探そうという計画なのだ。


学校には、以前から、住み込みで
雑用をこなしている女・えみ子(渥美マリ)がいた。
権作は、えみ子に、
生徒たちの日常生活やら、身元調査やらを頼む事にした。


しかし、中々、
武志に合う生徒がいない。
ついに権作は、
最優秀生徒に、
武志との結婚を条件に、
マイホームと、世界一周旅行券を
進呈すると言い出し・・・。





♪あなたと会ったその日から
 恋の奴隷になりました
 あなたの膝にからみつく 
 子犬のように♪


奥村チヨさんのヒット曲、「恋の奴隷」は、
昭和の名曲などの番組で、
何度も聞いた事があり、
1番だけなら、歌詞を見ずに歌えると思う。


ただ、そんな「恋の奴隷」が主題歌になった映画があるとは、
知らなかったので、ビックリ。


まぁ、ストーリーは、
この歌詞とは、あまり関係ない(笑)。
この歌に出てくるのは、
タイトル通り、
男にかしずく女って感じだけど、


川崎敬三さんが教頭をする花嫁学校の生徒たちは、
なんというか、
ガサツで、あまり品がよろしいとは言えず、
男より、よっぽど強い。
つまり、嫁探しのために開いた学校なのに、
全然目的を果たせないってわけで(笑)。


ただ、ヒロインは渥美マリさんなので、
結末は誰でも想像できるんだけど(笑)。


ところで、
「恋の奴隷」の歌詞なのだけれど、
まぁ、恋の初めは、
こんな気持ちになるかもなぁ、と、
それなりに微笑ましい気持ちで
聞いてはいるけれど、
やっぱり、引っ掛かるのが、
「あの」箇所。


「悪いときは どうぞぶってね」
 

今、こんな歌を作ったら、
怒られるだろうなぁ(笑)。


「あなた好みの女になりたい」は
ともかくも、
ぶたれるのは絶対に嫌だ。
昔は、女を殴る男が、
男らしいと言われたのかもしれないなぁ。


評価 ★★★☆☆

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