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「だれもが愛しいチャンピオン」 [映画]

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〔2018年/スペイン〕


プロバスケットボールのサブコーチ・マルコは、
コーチと、試合中に大喧嘩になり、
解雇されてしまう。


自棄になり、酒を飲んで車を運転したところ、
パトカーにぶつけてしまい、
服役か、社会奉仕活動の
どちらかを選ぶよう言われる。


社会奉仕活動を選んだ彼に課せられたのは、
知的障害者たちのバスケットボールチーム、
「アミーゴス」の指導。


最初は無理だと困惑したマルコだが、
メンバーたちの
純粋さやユーモアに触れるうちに、
次第に指導に力が入ってゆき・・・。





試写会で観た。


これはいい。
面白かった。


知的障害者の皆さんにバスケを教える
やる気のないコーチ、
というと、
ありふれた話のように感じられるけど、
選手のみんなとコーチが、
次第に心開いてゆく過程が面白く、
大笑いできる。


障害を扱っているからと、
暗いとか、説教臭いとか、
そのような事は、まるでなく、
スペインの太陽みたいな、
明るい内容。


選手たちは、最初は、
ボールのパスもできないくらい、
バスケに関しては、
ど素人で、
指導に当たる事になったマルコは、
「とにかく2か月の我慢我慢」
みたいな体でいるのだけれど、


彼らは、練習を重ね、
どんどん上手くなる。
そして、
勝ち抜いていって、
ついには、決勝戦に行くまでに
昇り詰める。


決勝戦の場面なんて、
観ているこちらも力が入ってしまい、
ゴールするたびに、
本当の試合を見ているみたいに、
「よっしゃ!」なんて、
ガッツポーズしたくなるくらい、
すごい臨場感。


実は、マルコには、
別居している妻がいて、
最初は、
「この2人、もうダメかな」と思うのだけれど、
メンバーのみんなのおかげもあって、
よりを戻すのもいい。


ラストは感動できる。
いい2時間だった。


評価 ★★★★☆

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