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「B・G物語 易入門」 [映画]

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〔1961年/日本〕


菱井商事の仲良しOL、
宏子、佳代、トミ子、友江の4人は、
昼休みの食堂で、友江が買った本、
「易入門」を覗き込んでいた。


10円玉6枚で、簡単に占えるこの易を、
佳代がすると、なぜか当たり、
他の3人は、
自分のボーイフレンドとの結婚を
占ってもらうのだった。


そんな中、
職場に新しい課長・栗原(田宮二郎)が
やって来た。


栗原のあまりのイケメンっぷりに、
女子社員たちは色めき立ち、
皆が、あの手この手で、
アタックを開始するが・・・。





映画を観ていると、
どうやら、
1960年代初めころ、
黄小娥さんという方が書かれた、「易入門」という本が
ベストセラーになったらしく、
それに乗っかって、
映画まで作られたらしい。


この占い、
いたって簡単で、
手の中で10円玉6枚をガチャガチャして、
並べて、
その並び順を本と照らし合わせるだけ。


そりゃあ、本も売れるわ。
タロットカードのように、
絵で判断するのと違って、
本がなければ、何も占えない。
本と10円玉は、常にセットだ(笑)。


この映画、田宮二郎さんが出ているから
観に行ったんだけど、
ストーリーの2/3は、
OLたちの恋愛模様が、
オムニバス映画のように描かれる。


で、いよいよ、田宮さんが、
新しい課長役で登場するんだけど、
いやはや、本当に彼は、
イケメンすぎね。


最近は、「個性派イケメン」みたいに
正統派でなくても「イケメン」と言われることもあるけど、
彼は、本物のイケメン・・・というより、いい男だ。


ただ、これだけいい男だと、
逆に、生きるのが大変だろうなぁとも思う。
なんだか、彼の中に、
辛いものを垣間見てしまう。
気楽に生きられなかった悲しみを感じる。


田宮さんの出番は少ないと書いたけれど、
映画の最初に、
ちょっと面白い趣向がある。


映画の撮影現場で、
黄小娥さんと、田宮さんが、
素でお話する場面があるのだ。


黄小娥さんは、
「易は絶対当たる」みたいな事を言われていて、
中々面白い。


占いなどは、あまり信じない私だけど、
この「易入門」の本が欲しくなってくる(笑)。
古本屋さんで探してみようかな(笑)。


評価 ★★★☆☆

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