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「THE UPSIDE 最強のふたり」 [映画]

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〔2017年/アメリカ〕


スラム出身で、
前科のある黒人青年・デル(ケビン・ハート)は、
就職活動をしている証拠のサインが欲しいという理由で、
大富豪・フィリップ・ラカッセ(ブライアン・クランストン)の家の
清掃員の仕事の面接に行く。


しかし、それは清掃員ではなく、
介護士の仕事だった。
なぜか、フィリップに気に入られたデルは採用され、
住み込みで働く事になる。


フィリップは、パラグライダーの事故で、
首から下が動かず、
デルは24時間、彼の世話をするのが仕事だ。


資格も、経験もなしデルを採用するのを、
秘書のイヴォンヌ(ニコール・キッドマン)は
不安に思ったが、
フィリップとデルは気が合い、
互いに、今まで知らなかった世界を知ってゆく・・・。





試写会で観た。


フランスでも、日本でも大ヒットした、
「最強のふたり」を
 ↓
https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2012-09-07
ニューヨークを舞台にしてリメイクした作品。


やはり、あの作品の素晴らしさを、
ハリウッドが放っておかなかったのだろう。


流れは、
オリジナルとほぼ同じなんだけど、
細部は違う。
それから当然、アメリカ的な匂いを感じる。
全体的に大味な感じ。


フランス版では、
フィリップの秘書は、
チョイ役で、名前も知らない女優さんだったけど、
(でも、最高に良い役)
本作ではニコール・キッドマンが演じているのが、
結構大きな違い。
ニコールは、
特に若作りしているというわけではないのに、
やっぱりチャーミングな人だなぁと、
その素敵さに感心。


それから、もう一つ違いは、
フィリップと、彼が文通している女性との顛末。
これは全然違うような。
洋画を観ていて、たまに思うのだけれど、
登場人物が、
なぜ、ここで怒るの?と、
私には全く理解不能な時がある。
字幕のニュアンスで、
伝わりにくいのかもしれないけど。


フランス版では、
フィリップには、お行儀の悪い娘がいて、
それをデルがハッキリ注意するというのが、
痛快で良かったけど、
本作では、その部分は省かれていた。


それから、フランス版の方が、
デルの私生活が複雑。
家族が色々問題を抱えていた。
本作のデルの家族は真っ当で、
特に不幸な出来事はない。
その分、それほど深刻な気持ちにならず、
観ていられるけど。


なんだか、米仏の比較ばかりになってしまった。
リメイクだから、仕方ない。


評価 ★★★☆☆

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