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「good people」 [映画]

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〔2019年/日本〕


東京でシェフを目指すも、
夢破れるビリー(ジェイ・ウエスト)。


希望する外資系の会社から
合格通知をもらうも、
自信が持てず、
気後れしてしまうミキ(今宿麻美)。


レストランを経営する、
黒人のケイレブ(ダンテ・カーヴァー)。


ビリーとミキは、
ケイレブの店で
働く事になり・・・。





試写会で観た。


2014年に、
ハリウッド・フィルム・フェスティバルで、
初めて上映された日本映画なのだそうだ。


その時は、「Pancakes」というタイトルだったのを、
今回、日本で劇場公開されるにあたって、
「good people」に変えたということだ。


上映前に、
ジェイ・ウエストさん、
今宿麻美さん、
ダンテ・カーヴァーさん、
渋谷靖監督の舞台挨拶があった。

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映画が撮られたのが、
5年以上前という事で、
出演者同士が会う事は、
とても久し振りとの事。


渋谷監督が、
「映画を撮る時は、いつも少し未来の事を考えている。
 作って5年ほど経った今が、
 公開にはちょうどいい時期」
といった主旨の事を話され、なるほどと思う。


考えてみると、
撮影されてから、5年経った映画が、
公開されるって、
最近、日本で起きている、
様々なスキャンダルを考えると、
奇跡のような気がしないでもない。


登場人物の誰か一人でも、
騒動を起こしたら、
映画はお蔵入りになってしまう。
まして、このような地味な作品なら、尚更。
とにかく、日の目を見て良かった。


映画は、起承転結がなく、
時間が静かに流れ、
その中で、
メインの3人の心の動きを捉える。


ダンテ・カーヴァーさんの役がおいしい(笑)。
彼は、ワンナイトラブが性に合わず、
女性とは真面目に付き合いたいと思っている。
彼の夢は、
女性と、自分が作ったパンケーキを一緒に食べる事。
うーん、可愛い。


ダンテさんの事は、
ケータイのCMでしか見た事がなかったけど、
こんな風に、演技もできるのね。


ダンテさんが憧れる、
同じマンションに住むカップルを、
玉山鉄二さんと芦名星さんが演じてるのだけれど、
カップルに憧れるって、分かるなぁ。
似合いの、愛が見えるカップルを見るのは、
私も大好き。
まぁ、この映画の場合、
その後、色々あるのだけれど。


評価 ★★★☆☆

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「HUMAN LOST 人間失格」 [映画]

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〔2019年/日本〕


昭和111年。
医学の発達により、
人は病気にならず、
怪我をしても治療の必要のない生活を送っていた。


それは、
体内の「ナノマシン」と、
それを管理する「SHELL」体制のおかげであり、
無病長寿が約束されている。


しかし、
経済格差が広がり、
環境汚染が進み、
社会は、退廃的ムードに包まれ・・・。





試写会で観た。


太宰治の「人間失格」を、
近未来に、
そしてSFにして、
描いたという事だけど、
太宰の風味はあまり感じられなかった。


太宰を感じさせたのは、
冒頭の、
「恥の多い生涯を送ってきました」の
セリフくらい。


それにしても、
映画の設定、
「昭和111年」って、
随分先の未来だな、と一瞬思ったけど、
それは大きな間違いだとすぐ気づいた。


昭和元年が1926年だから、
今、まだ昭和が続いていたとすると、
今年は昭和93年。
あとたった18年で、
この映画のような未来がやって来る事になる。


正直、こんな未来は、嫌だ。


映画の最初、
高田馬場駅周辺で、
仕事帰りのサラリーマンやOLが
歩く姿が描かれるのだけれど、
人々は全員、
酸素マスクを被っている。


空気は薄汚れ、
マスク無しでは歩けないようで、
もうそれが当たり前のように、
誰も疑問に思わない。
もちろん、街そのものも汚い。


そんな環境なのに、
寿命は120歳まで延び、
年金がどうのこうのって、


夢も希望もない、
そんな未来、
私は生きていたくないな。


未来を描く作品って、
どうして、こうなってしまうのだろう。


評価 ★★★☆☆

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「ドルフィン・マン ジャック・マイヨール、蒼く深い海へ」 [映画]

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〔2017年/カナダ〕


試写会で観た。


リュック・ベッソン監督の、
名作映画「グラン・ブルー」の主人公のモデルと言われている、
ジャック・マイヨール。


そのマイヨールさんの人生を描いたドキュメンタリー。


マイヨールさんの事は知ってはいたけれど、
こんなに日本と関連が深い人だとは知らず、
ビックリ。


彼は、国籍はフランスだけど、
生まれたのは、上海。
そして、
両親に連れられ、
幼い頃から佐賀県に遊びに来ていたそうで、
そこで接した海女さんの素潜りの姿が、
彼の人生を決定づけたそうだ。


そういった、
幼い頃から、国境などないもののように、
世界中を旅する事が、
マイヨールさんを、
なにものにも縛られず、
自由に生きるという
ライフスタイルを作り上げたのだろうと想像する。


そして、49歳の時、
人類史上初めて達成した、
水深100mの偉業。


それはもう、
私のような者には、
想像を絶する事で、
海の美しさと、
ある種の恐怖を感じなら、
スクリーンを見つめていた。


「グラン・ブルー」が作られた事で、
マイヨールさんの人生は
大きく変わり、
2001年、自死。


羨ましいくらい自由に生きているように見えても、
人の一生は、その人にしか分からない。


「グラン・ブルー」は、
ずっと以前に観たきりで、
細部は忘れてしまったけど、
これを機会に、もう一度観てみたい。
マイヨールさんの事を知ったあとでは、
感想も全然違ったものになるような気がする。


評価 ★★★☆☆

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「ドクター・スリープ」 [映画]

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〔2019年/アメリカ〕


あの惨劇から40年。


雪山のホテルで、
気が狂った父親に殺されかけ、
そのトラウマに悩まされている
ダニー(ユアン・マクレガー)。


未来を予知したり、
脳内で会話ができる力「シャイニング」を持つダニーだが、
彼の周囲で、
連続児童失踪事件が起こり、
彼の前に、
同じ力を持つ
黒人の少女・アブラ(カイリー・カラン)が現れ、
2人で事件を追う事に。


ダニーは、「あの」ホテルに辿りつくが、
そこは、
亡霊たちが巣食っており・・・。





試写会で観た。


あの名作ホラー「シャイニング」の、
40年後が描かれる本作。
私は「シャイニング」を、
もう随分前に、
しかも、ビデオでしか観ていないので、
今回、劇場で観られることが、
とても嬉しい。


上映前に、
「40年」にちなんで、
芸能生活、今年で40年を迎えたという、
柳沢慎吾さんが、
ゲストに登壇。

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柳沢さんの芸である、
「一人警察」や
「一人野球」を踏襲し、
「一人シャイニング」というのを
見せてくださったのだけれど、
そのクオリティの高さに、
劇場内は、大喝采。


その後のトークでも、
それはもう、
想像以上のサービス精神で、
一緒に行った、金融機関に勤める友人は、
本気で感心し、
「柳沢さんの姿勢は、見習うべきものがある。
 自分も明日から職場で活かしたい」
と言ったほど(笑)。


楽しくて、ためになる、
素晴らしいイベントでした。


あー、
柳沢さんの事で、
原稿用紙が終わってしまう(笑)。
映画映画。


前半は、
「シャイニング」を観ていても、いなくても、
ちょっと不思議な、
ホラーといった趣で楽しめる。


けれど、なんといっても、
圧巻は、最後の30分。


「あの」ホテルが、
ほぼ忠実に再現され、
そこで起こる出来事は、
「シャイニング」の続編というに相応しい展開。
ワクワクが止まらない。


原作者のスティーブン・キングといえば、
もうすぐ、
「ペット・セメタリー」のリメイクも公開される。
楽しみ。


評価 ★★★★☆

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23区内全駅制覇・有楽町駅 [23区内全駅制覇]

【23区内全駅制覇・各駅編】


第14回目の掲載は、
 ・JR山手線
 ・JR京浜東北線
 ・東京メトロ有楽町線
「有楽町駅」です。


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有楽町は銀座の玄関口といった感じで、
JRの銀座側には、
丸井やルミネなど、
お洒落なデパートがいくつかありますが、


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その反面、高架下のイメージも強いです。
こちらは、東京駅側の「有楽町高架下センター商店会」。
昔は、なんだか怖くて入れなかったです。
以前は、新橋側の高架下の事を、
書いた事もありました。
 ↓
https://aomikamica.blog.so-net.ne.jp/2016-03-30


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でも、入ってみればどうって事もなく、


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「ふくてい」さんで、
茄子カレーをいただきました。


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駅前のパチンコ店前には、
いつもパンダが遊んでいます。
シャンシャンを愛するようになって以来、
つい立ち止まって見てしまうようになりました。


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日比谷側に行く通路。
やっぱり高架下。


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この通路は、
中々趣があっていいです。


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有楽町の象徴みたいな、
この建物。
「有楽町で逢いましょう」の歌にもなった、
旧そごうデパート。
現在はビックカメラ。





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※今まで行った駅のリンク集です。
 ↓
https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2010-09-22-13

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※以下に、このカテゴリーの1回目に書いた文章を
 貼り付けておきます。


2018年の4月から12月まで、
「23区内全駅制覇」というカテゴリーで、
 ↓
https://aomikamica.blog.so-net.ne.jp/2010-09-22-12
路線ごとに、駅名表示板を並べて、
掲載していたのですが、
次は「2周目」という事で、
今度は各駅の周辺を、もう少しゆっくり歩いてみたいと思います。


条件は特にないのですが、
駅周辺の雰囲気や建物を見たり、
それから、お食事かお茶ができればいいな、
と思っています。

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