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「EXIT」 [映画]

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〔2018年/韓国〕


無職の青年・ヨンナムは、
母親の古希を祝うため、
あるパーティー会場を予約する。


実は、その会場には、
大学時代、同じ山岳部の部員だった、
ウィジュが勤務しており、
パーティ当日、
ヨンナムは、彼女との再会に胸躍らせる。


ところが、会場近くに不審なタンクローリーが停車、
大量の有毒ガスを噴霧しはじめ、
多数の人々が死ぬ、
ヨンナムとその一族、
そして、ウィジュも危機に・・・。





あー、泣けたー。
周囲にお客さんがいなかったので、
号泣といっていいくらい、泣けた(笑)。


このようなアクション映画で、
なぜ泣くのかって、
それは、有毒ガスから逃れるため、
屋上に上がった、主人公・ヨンナムの一族が、
救助のヘリコプターに乗り込む場面。


ヘリコプターの救助籠は、
当然、人数制限があり、
15人(?)ほど乗り込んだところで、
定員オーバーのブザーが鳴ってしまう。


ヨンナムと、ウィジュが乗れず、
一同呆然としていると、
ヨンナムの父が、
「俺が降りるから、息子を乗せてくれ」と。


親が子を思う、強い愛。
自分が死んでも、子どもだけは、と思う、
その心に、泣けて泣けて。
もちろん、ヨンナムは、
父親と入れ替わる事なく、
ヘリコプターは飛び立つんだけど。


ヨンナムとウィジュは、
元山岳部という事で、
ビルの壁を昇ったり、
ビルからビルへ移動したり、
それはもう、大変なアクションの連続。
観ているこちらまで、力が入り、
背中が痛くなってしまう(笑)。


こんな風に、都心部に猛毒ガスが撒かれる事件というと、
日本の、
1995年の事件を思い出さずにはいられない。
これは、世界中のどこにでも起こり得る事であり、
他人事ではない。
そして、映画なら、
主人公が助かってやれやれ、で終わるけど、
現実には、生き残った被害者は、
人生の最後まで後遺症に苦しむ方もいる。
無差別テロは絶対に許されないと強く思う。


それにしても、韓国映画、
面白い作品が多い。
つまらない映画は輸入しないから、というのも
あるんだろうけど、
まぁ、それを差し引いても。


こんなに面白い作品が作れるのに、
なぜ、外交や国際的モラルになると、
ああなってしまうのか。


もう、日本は、譲歩はしない。
甘やかす事もない。
子育てに、「交換条件」を使うのは、
絶対にいけない、というけれど、
(「おもちゃを買ってあげるから、勉強しなさい」など)
あの国と付き合うのは、
聞き分けの無い子供と接するようなものなのかもしれない。
いい映画が作れるのに、
惜しい事だ。


評価 ★★★★☆

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