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「ジェミニマン」 [映画]

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〔2019年/アメリカ〕


超一流の腕を持つスナイパー、
ヘンリー・ブローガン(ウィル・スミス)は、
ある人物を殺害したのを最後に、
引退を決める。


これからは、湖畔の家で、
釣りなどを楽しんで生きていこうとしていた矢先、
旧友のジャックから、
ヘンリーが最後に殺した人間は、
テロリストではなく、
学者であることを知る。


深夜、自宅で、
暗殺者の襲撃を受けたヘンリーは、
レンタルボート屋で働くダニー(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)
と共に逃げ、
南米・コロンビアへ。


すると、そこに、
若い頃のヘンリーにソックリな男が現れ、
彼に襲い掛かる・・・。





前から思っていた事なのだけれど、
もしも、自分の目の前に、
若い頃の自分ソックリの人間が現れたとして、


もし、それが、
自分の子供だったら、
何らかの感慨を覚え、
めちゃくちゃ心動かされると想像できるのに、


それがクローンとなると、
なぜ、
不気味で忌避したいもののような
気持ちになるのだろう。


子供と、クローン。
自分の分身という意味では、
同じような気もするけど、
でもやっぱり、全然違うんだろう。
子供は、自然なもの、
クローンは、神の領域を冒しているような、
そんな気持ちになるからな気がする。


この映画は、
突然、自分の前に現れた、
自分のクローンと戦う男の話。


自分と全く同じ人間だから、
力も、考え方も同じ。
こう攻撃したら、
こう反撃に出るだろうとというのも、
予測できる相手。


ただ、そうなると、
やっぱり年食ってる方が不利な気がする(笑)。
体力が全然違うものね。
年上の方が勝っているものがあるとするなら、
経験値かなぁ、とは思うけど。


さきほど、
子供とクローンは違う、と書いたけれど、
この映画のラストは、
ウィル・スミスは、
クローンの男の子に対して、
まるで我が子に接するようにして終わる。


最初にクローンに出会った時は衝撃だけど、
一緒にいるうちに、
愛情が湧いてくるものなのかもしれない。


評価 ★★★☆☆

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