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「花真珠」 [映画]

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〔1955年/日本〕


木内作之助(宇津井健)は、
農学校を卒業するとすぐに、
香川宮家に、
農場技師として雇われた。


香川宮家には、
皇族の中で最も美しいと言われる、
朝子(日比野恵子)がおり、
現在、病気療養のため、
農場で生活している。


作之助と朝子は、愛し合うようになるが、
所詮は、身分違いの恋。
そのうちに、作之助に召集令状が届き、
彼は戦争へ。


敗戦後、作之助は復員するが、
病気のせいで香川家の厄介者になっていた朝子は、
出家する事を決め・・・。





何ぃー!?
皇族の令嬢と、
一般人の、道ならぬ恋だぁ?


・・・と、
なんだか、ここ数年、
世間を騒がせている問題と
重なってしまい、
結局、何十年経っても、
人のする事は、
そうは変わらないと、
変な所で感心してしまう。


しかも、宇津井健さん演じる作之助は、
復員後、
諸事情あって、
密輸に手を染め、
逮捕されて、
裁判沙汰になってしまう。


さすがに、
皇族も、前科のある男と
娘を結婚させられないよなぁ、と
暗澹たる気持ち。
だって、作之助は、
本当はとても高潔で、
立派な人間だと、
観ているこちらは知っているから。


何が言いたいかって、


「母親が男から400万円以上も金を借りていて返さない」
「母親が反社組織と交流がある」
「母親がカルト宗教に入信している」
「父、祖父、祖母が自死している」
「海の王子、アナウンサー学校、銀行、と渡り歩くも、続いたためしがない」
「アルバイトなのに結婚とは」
「顔がでかい」・・・


・・・などなどの、ほんの「ちっぽけな」理由で、
親からも、世間から糾弾されまくっている男が、
仮にいたとしても、
宮家の娘だけは、
彼の、高潔で立派な本当の姿を知っている・・・
・・・のかもしれない、という事で。


私個人の考えを言わせていただけるなら、
「2人が本当に愛し合っています」と言い切れるのなら、
何も、結婚という形を取らなくなって、
死ぬまで恋人同士として、
お付き合いしてればいいじゃん。


もちろん、お財布は別。
デートは割り勘。
そうすれば、別れる必要はないし、
「財産狙い」などという
痛くもない腹を探られる事もなかろう・・・


・・・って、
母親は、息子が得た財産で、
湘南にアンティークショップを開く夢があるっていう
週刊誌ネタは本当?
湘南大好きな私は、
そんな店ができたら、すぐ行っちゃうよ。
買わないけど(笑)。


評価 ★★★☆☆

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