SSブログ

「街の噂も三十五日」 [映画]

machinouwasamosanjugonichi.jpg
〔1960年/日本〕


箱根のホテルで、
今、まさに結婚式が行われようとしていたが、
花嫁・みゆき(弓恵子)の姿が見えない。
みゆきは、このホテルを経営する父が決めた結婚を嫌って、
家出したのだ。


ホテルのマネージャー・筧新平(田宮二郎)は、
みゆきの父に命じられ、
東京に彼女を探しに行った。


みゆきは、高校時代の友人・圭子の家で、
圭子が営むクリーニング店を手伝う事になった。
一方、新平は、
大学時代の剣道部の合宿所で寝泊まりしながら、
みゆきを探し回り・・・。





大映の映画が名画座にかかった時は、
極力、観るようにしている。
特に、
若尾文子さん、京マチ子さん、山本富士子さん、
野添ひとみさん、叶順子さん、
川口浩様、市川雷蔵さん、田宮二郎さん、
川崎敬三さん、船越英二さん、菅原謙治さんらの作品は、
できる事なら、見逃したくない。


私は、上記の女優・俳優さんたちの出演作を、
エクセルで表にして、
チェックしているのだけれど、
ただ、当然、漏れがある。


この映画もそう。
田宮二郎さんの出演作一覧に、
こんなタイトル、入ってないじゃん(笑)。
良かった、上映に気が付いて。
危うく、見逃す所だった。


田宮さんといえば、
クールで、ニヒルなイメージが一般的なのだけれど、
この映画は、
ドタバタしたコメディ。


結婚を嫌がって東京に逃げ出した社長令嬢を探す、
社長の部下、という話だけど、
実は、2人が逗留する家が、
近所だった、という、
んな事、有り得るか?な展開(笑)。


ところで、
みゆきが働くクリーニング店というのが、
赤ちゃんのおむつ専門で、
それが、町内に同じ店が7軒もあって、
過当競争らしい。
1960年前後は、
今の少子化なんて、考えられないくらい、
赤ちゃんが生まれていたのでしょうね。


その頃、おむつを当てていた赤ちゃんも、
今は還暦。
今は、高齢者用のおむつのコマーシャルが多く流れている。
人生は、
おむつに始まり、
おむつで終わるのかもしれない。


評価 ★★★☆☆

nice!(123)  コメント(4) 
共通テーマ:映画