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「ファースト・マン」 [映画]

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〔2018年/アメリカ〕


1961年。
空軍のテストパイロット、
ニール・アームストロング(ライアン・ゴズリング)は、
幼い娘を病で亡くす。


その悲しみから逃れるように、
NASAのジェミニ計画に応募したニールは、
見事合格し、
宇宙飛行士への道を歩み始める。


様々な困難や非難はあったが、
訓練を積んだニール
アポロ11号の船長に任命され・・・。





人類初の月面着陸を果たした、
ニール・アームストロング船長の伝記映画。


どこまでがフィクションかは分からないけど、
基本は、事実に基づいている話だと思う。


まず、単純に驚いたのは、
今から50年以上前に、
人間は既にもう、宇宙に行けるロケットを開発し、
月面に立ってしまったという事実。


当時、アメリカとロシアは、
宇宙開発でしのぎを削っていたというけれど、
国に関係なく、
人間の英知の凄さを痛感する。


しかも、単純にロケットを一基、
宇宙に飛ばすのでなく、
途中で切り離したり、
ドッキングさせたりと、
未知の宇宙空間において、
なぜ、それが絶対「できる」と確信できたのだろう。


もちろん、そこに行き着くまでには、
それはもう、
大変な犠牲があり、
尊い命がいくつも犠牲になる場面がある。
そして、
一般の人々にとっては、
そんな「無駄」な開発より、
明日のパンが買えない現実をどうにかしろ、という
デモがあったり、
こんな簡単な文章では描き切れない、
大変な経過がある。


だからこそ、
ニール船長が、
月面に立った瞬間の場面は感動。
「ついにやった!」という思いで
胸がいっぱいになる。


このニール船長、
そこまで宇宙に固執して見えず、
「夢叶え物」になっていないのが、
かえっていい。


たとえば、彼が、
子供の頃から宇宙や星が好きで好きで、
となると、
普通の成功物語となってしまいそうだけど、
そのような場面はなく、
そういう点では割と淡々としている。


それより、彼の心は、
幼くして亡くした娘の事の方が大切なようだ。


彼は、降り立った月面で、
娘を思いながら、ある事をする。
あれが事実なのか、フィクションなのかは、
分からないけれども。


評価 ★★★☆☆

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