「ずべ公天使」 [映画]
〔1960年/日本〕
インテリヤクザの岸田(高倉健)は、
街のズベ公たちを利用して、
金を儲ける方法を思い付く。
それは、ズベ公たちに、
英語の勉強や行儀見習いをさせ、
大企業に就職させて、
会社の秘密を掴み、
ゆすりのネタにしようという作戦だ。
けれど、努力の甲斐もなく、
ズベ公たちは全員、
就職試験に落ちてしまう。
しかし、ある事がきっかけで、
4人が大手火薬会社に採用され、
働き始めると・・・。
すごいタイトルだわ。
「ずべ公」って、今、言わないよね(笑)。
っていうか、
私が今まで生きてきた中で、
「ずべ公」なんて言葉は、
一度も口にした事がない気がする。
で、この映画、
ヤクザの高倉健さんが、
そんなずべ公たちを、大企業に就職させて、
会社の秘密を掴むって話だけど、
なんでまた、そんな遠大な計画を(笑)。
まずは、勉強や行儀見習い?
のんきすぎやしないか?(笑)
その後、入社できたとしても、
一介の女子社員が、
会社を強請るほどの情報を得るなんて、
そこまで行くのに、
一体何年かかると思ってるんだ?(笑)。
まして、この映画は1960年。
女が重要なポストに就く事など、
殆どなかったんじゃないのかな。
その前に定年になっちゃうんじゃない?(笑)。
そんな事より、
清川虹子さんがいい。
清川さんは、
高倉さんとは別のヤクザの組を仕切る、
女組長。
で、何かと高倉さんに迫り、
高倉さんはタジタジ(笑)。
清川さんの演技は最高だし、
高倉健さんにも、こんな時代があったというのも
可笑しい。
評価 ★★★☆☆