「プーと大人になった僕」 [映画]
〔2018年/アメリカ〕
子供時代を、
「100エーカーの森」で、
プーやその仲間と楽しく過ごしていた
クリストファー・ロビンも、今は大人。
仕事に追われ、
週末を、
愛する妻・イヴリンや、可愛い娘・マデリンと
過ごす事もできない。
そんな彼の前に、
プーが突然現れ・・・。
以前、
アニメの「くまのプーさん」を観た時、
↓
https://aomikamica.blog.so-net.ne.jp/2016-11-06
クリストファー・ロビン君の、
「僕はもう一生、“何もしない”って事はできなくなるんだ」
というセリフにジーンとなった、と書いた。
一見のんきな「くまのプーさん」に、
こんな哲学的な、深いラストがあるんだ、と、
考えさせられ、
今でも機会があると、このラストを、
人に話しているくらい、
自分の中で強烈な印象を残したセリフ。
で、今回、
「くまのプーさん」が実写化されたわけだけれど、
さすがに考えるな、ディズニーは。
ただそのまま、アニメを実写にするのでなく、
クリストファー・ロビンが、大人になっているなんて。
そして、彼はかつて幼かった自分が言った、
「“何もしない”って事ができない」大人になっている。
もちろん、大人になったからには、
働く事は当然だし、
彼には家族もいる。
でも、娘との週末の約束を反故にしてまで、
しなくてはならない事って、何なの?って。
こういった内容の映画を観た時、
いつもの私だったら、
「仕事と家族は比べられないよ、
仕事をしてくれている夫や父に不満を言うのは贅沢じゃない?」と
思ってしまうところなのだけれど、
まぁ、この映画は、
「何もしない」という時間が、
どれほど大切かを描いているわけだから、
イライラせずに観られる。
ディズニー映画だから、
紆余曲折はあっても、
ラストはもちろん、ハッピーエンド。
「もっと肩の力を抜いていこうよ」と
言われてるみたいな、
いい映画だった。
評価 ★★★★☆